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  • The Retreat Time!! Scripts

    • 24本

    The Retreat Time の原稿集です。 Podcast で話した話題をノーカットでより詳細に書いています。 音声でも Podcast で聞くことができます。こちらもぜひ! Spotify https://open.spotify.com/show/7quHfsHoub6hBrvWFWHzre Apple Podcast https://podcasts.apple.com/jp/podcast/the-retreat-time/id1619788565 Twitter のフォローもよろしくおねがいします! Twitter https://twitter.com/RetreatTime

  • ロベルト・マルティネスの26人

    ロベルト・マルティネス体制のポルトガル代表についての記事を書きます。

  • ラ・ロハという体験

    スペイン代表についての記事を書きます。

最近の記事

『誰がために鐘は鳴る』を味わうためのスペイン内戦の背景

名作を読もう。 アーネスト・ヘミングウェイの長編小説『誰がために鐘は鳴る』はスペイン内戦を舞台にしており、アメリカ人のロバート・ジョーダンとゲリラ隊による橋梁爆破作戦の経過を主軸として語られる。 スペイン内戦は日本ではあまり知られていないため、『誰がために鐘は鳴る』に登場する内戦の背景が理解しづらいかもしれない。この記事では、作品を味わうための前提知識として、スペイン内戦の主要な事実をまとめてみた。歴史的背景を理解することで、ヘミングウェイの名作の深みをより一層感じ取るこ

    • プロジェクトリーダーってなんだ

      ブックサンタという企画で、ジュール・ヴェルヌの『十五少年漂流記』を寄付してきました。年末ですね。 スターフェスティバル Advent Calendar 2023 の2日目の記事です。よろしくお願いします。 スターフェスティバルに入社して4年が経とうとしています。昨年まではソフトウェアエンジニアとして開発に従事しておりましたが、今年からはロールが替わって Kitchen Success プロジェクトのプロジェクトリーダーとなりました。経験の枯渇しないことでお馴染みのスタフェ

      • クラシコ直前!両チームの現在地と展望 - レアル・マドリード通信 en Octubre 2023

        今季もクラシコが近づいてきました。今回は両クラブのスカッドをざっと眺めながら、怪我人や現状の序列などに思いを馳せていきたいと思います。 基本フォーメーションバルセロナのイレブンほぼ確定なのは、GKシュテーゲン、両SBのカンセロとバルデ、左WGのフェリックスです。フレンキーが離脱中の中盤は、ロメウ、ガビ、ギュンドアンの3枚が基本路線でしょう。ペドリが帰ってくる可能性もありますが、クラシコでいきなりスタメンに復帰するのは難しいかと思います。 状況次第な部分は、まずはCBの人選

        • 23/24 ラ・リーガ開幕

          お金がない。他国と比べると、顕著に。それでも熱狂のラ・リーガは今年も開幕した。移籍市場の動きも激しくなっているなか、補強が順調なクラブにも、まだまだ選手が足りないクラブにも、ビッグクラブの動きに左右される中小クラブにも、第1節は平等にやってくる。 風格 - アトレティック・クルブ vs レアル・マドリーアトレティック・クルブ 0 - 2 レアル・マドリー 早々と移籍市場でのタスクを完了したかにみえた今夏のマドリーだが、7月後半からはエンバペ騒動に時間を使うことになった。そ

        『誰がために鐘は鳴る』を味わうためのスペイン内戦の背景

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        記事

          【Podcast資料】 #66 【ゆるフトコラボ!】近年の欧州サッカー戦術トレンドの変遷を語る

          Podcastの中で使った資料を公開します!放送回とあわせてお楽しみください。 ティキ・タカの全盛(2008 ~ 2012)メイントピック ペップ・バルサの登場 ポジショナルプレーの萌芽 偽9番 ポゼッションが世界で模倣される EURO2008, 南アW杯2010, EURO2012 でスペイン代表が優勝 その他 対ティキ・タカにはバスを停めるしかない(インテル, チェルシー, スイス代表) モウリーニョ黄金期 08-09 優勝:バルセロナ 準優勝:マン

          【Podcast資料】 #66 【ゆるフトコラボ!】近年の欧州サッカー戦術トレンドの変遷を語る

          世界一のSD"モンチ"とアストン・ヴィラ

          ラモン・ロドリゲス・ベルデホ、通称 "モンチ"。アンダルシアの古豪を歴とした強豪クラブへと押し上げた男の名は、今や欧州中に轟いている。 この夏、モンチはイングランドで新たな挑戦をスタートさせる。愛するセビージャで17年、ローマで2年、その後またセビージャで4年。2度目の国外挑戦の舞台は、時代の最先端をひた走るイングランドの古豪、アストン・ヴィラ。プレミアリーグの勢力図は、敏腕SDによって新たに塗り替えられることになるのだろうか。 スポーツ・ディレクターSD(スポーツ・ディ

          世界一のSD"モンチ"とアストン・ヴィラ

          祝砲10発、上々の新体制

          祝砲が轟々と鳴り響いた。新体制の船出として、これほど賑やかなことも珍しいだろう。 ロベルト・マルティネス新監督が率いるポルトガル代表は、EURO2024予選の最初の2試合に臨んだ。終わってみれば2試合で10得点、そのうち4得点が元気いっぱいの英雄・クリスティアーノ・ロナウドのものだった。 新監督は、いかにストライカーの世代交代を進めるかということに頭を悩ませているはずが、出場すればこれだけ点をとってしまう男だ。どう説明を施したとしても、ベンチに置く選択を取りづらいことは間

          祝砲10発、上々の新体制

          帰ってきた、愛せるはずのスペイン代表

          おかえりなさい。 3ヶ月ぶりに、ではない。僕らのスペイン代表は、ルイス・エンリケFCによる支配から4年ぶりに解き放たれた。 内部昇格の形で就任したルイス・デ・ラ・フエンテ新監督によって、ラ・ロハは代表チームとしての性格を取り戻そうとしている。ベテラン・若手に関わらず、所属クラブで好調な選手が招集される。すべての有資格者に、ラ・ロハへの門戸が開かれている。所属クラブでの努力が適切に評価される。そんな代表を心待ちにしていた。このチームは愛せるはずだ。そう確信していた。しかし、

          帰ってきた、愛せるはずのスペイン代表

          ロベルト・マルティネスの26人〜ポルトガル代表の新体制〜

          才能という才能を、あつめてうまく料理する。それを得意とする。 ロベルト・マルティネスのベルギー代表での戦績を振り返れば、主力の高齢化による黄金時代の終焉よりも、それ以前の成功を褒め称えねばなるまい。 ポルトガル代表監督への就任会見で、ロベルト・マルティネスが記者に向かって約束したことは2つ。まずは一刻も早くポルトガル語を学ぶこと。そして、EURO2024の王者となることだ。 49歳のスペイン人監督は、2008年以来となる歴代3人目の外国人監督として迎えられた。EURO2

          ロベルト・マルティネスの26人〜ポルトガル代表の新体制〜

          市場を創造する男 ジョルジュ・メンデス

          黒幕は悪い男であってほしいものです。マーケットを支配するものの存在を感じたとき、生理的な現象として、その黒幕を憎もうとしてしまいます。 今年からポルトガルサッカーをみていくぞ!と宣言してからというもの、国外へ多くのタレントを供給し続けるポルトガル3強の、移籍市場での戦略を意識するようになりました。 その視点で現地メディアを追っていると、当然ながらある事実に行き当たることになります。3強が持つその利益構造は、単にクラブの戦略と努力のみがもたらしたものではなく、ある一人の代理

          市場を創造する男 ジョルジュ・メンデス

          開幕

          磐田原台地に燕脂の咆哮が轟いた。 J2開幕戦で見せた新生ファジアーノ岡山のサッカーは、今季の成功を確信するには十分すぎるものだった。 櫻川ソロモンと坂本一彩の新しい2トップが躍動し、前半のうちに2得点を挙げた岡山は、後半にまたしても若い前線のユニットによって佐野航大のゴールを演出した。 岡山サポーターの期待は確信へと変わり、クラブが掲げる過去最も高い目標、「J2優勝」に対する覚悟がピッチとスタンドの間で共有されていた。 名門ジュビロ磐田においてそのポテンシャルの高さを

          クライシスが来て、去った - Real Madrid 通信 en Febrero 2023

          W杯の中断が明け、1ヶ月近くが経ちました。この一ヶ月ほどのレアル・マドリーは、コンディション不良と怪我人の続出による低調なパフォーマンスが続き、クライシス報道が絶えない状態が続いていました。 しかしその心配も束の間、コパ・デル・レイ4回戦のビジャレアル戦で劇的な逆転勝利を収めたあたりから、クライシス報道はどこ吹く風。続くリーガのアトレティック戦、コパ・デル・レイ準々決勝のマドリードダービーで強さを見せ、過酷な日程が待ち受ける2月を迎えることができています。 クライシス中断

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          ポルトガルのプリメイラ・リーガで応援したいクラブを探している

          今季はポルトガルのプリメイラ・リーガを追いかけてみようと思っています。 これまではラ・リーガとプレミアリーグの試合をメインで楽しんできましたが、2023年からは新たな試みとしてポルトガルに目を向けてみようと思い至りました。 <2023年1月25日(水)追記> 当記事の内容をもとにしたPodcastを公開しました。こちらも是非お聴きください。 なぜポルトガルなのかラ・リーガ、プレミアときて、なぜ次に5大リーグでもないポルトガルをみようと思ったのか、という話をします。 実

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          健脚

          どうしようもなく運動不足です。 元来の運動不足にコロナ禍がさらに拍車をかけ、外出の頻度も減りました。さらにはリモートワークの導入により、今思えば身体にある程度の負荷をかけることができていた通勤時間も生活の中から消えて無くなりました。 満員電車による通勤それ自体は無くなってくれて大いに結構で、いくら多少エネルギーを消費できるからといって、あったほうがいいというものでは決してありません。ですので、リモートワークの導入自体は大歓迎。問題は、能動的な運動によってしかエネルギーを消

          安濃津

          津について考える。今頭の中にある津というのは、三重県津市のこと。 「津」という漢字は、そもそも港だとか船着場という意味らしい。 船が停泊する所。また、渡船場。ふなつき場。港。 津(つ)の意味 - goo国語辞書 三重県津市の名前の由来も、当然そこからきている。伊勢国安濃郡にあった津だから、「安濃津」と呼ばれていたのが、略されて単に「津」と呼ばれるようになったらしい。 津市は、古くは安濃津と呼ばれ、坊津(ぼうのつ)(鹿児島県南さつま市)・花旭塔津(はかたつ)(福岡県福岡

          種明かししないでほしいこと

          行ってまいりました、東京03の第22回単独公演「ヤな塩梅」 本来は春から行われる予定だった今ツアーだが、コロナ禍で全公演中止に。そして今秋、入場人数を規制した上で満を持しての開催となった。 どのネタも絶妙な切り口から描かれた素晴らしいもので、ようやく生で東京03のコントを見れたことに感動している。各ネタの感想をここに少しでも書けるほど冷静にコントを見れてはいないので、それはBlu-rayの発売を待つことにする。 「前向きな言葉」というタイトルのネタについて。 ネタの概要

          種明かししないでほしいこと