見出し画像

2000年世代の胆力 (vsウズベキスタン)

サンティティエンヌでの騒動に話題を奪われている隙に、ラ・ロヒータはパリの地で最初の試合をものにした。ウズベキスタンの獰猛なプレスに苦しんだチームは、経験豊富なメンバーの胆力でプレッシャーを跳ねのけることに成功した。

先制点は、幸運にもFKのチャンスから生まれた。セルヒオ・ゴメスのキックをアベル・ルイスがフリックし、マルク・プビルのゴールをお膳立てした。

パフォーマンスを落としたクバルシとその相方のエリック・ガルシアは、ピッチを落ち着かせることができなかった。後方と分断されたバリオスは行き場を失い、バエナのモビリティは空転し、フェルミンは沈黙していた。サプライズスタメンとなったオロスも存在感を発揮できず、アベル・ルイスは孤立した。

クバルシは規格外の選手であるが、まだまだ磨く余地のあることをデ・ラ・フエンテは知っていた。この日のクバルシはシーズン後半の輝きを失っていた。乾いた芝に苦しみ、ボールロストを連発し、不運な形でPKを献上した。明らかに厳しい五輪デビューとなった。イエローカードの警告を受けた直後のハーフタイムに、パチェコとの交代によりピッチを去った。

オロスとセルヒオ・ゴメスの左右を入れ替え、よりダイアゴナルに中を狙うスタイルに切り替えた後半、スペインはプレスを強めた。采配は功を奏し、オロスはポケットでPKを獲得した。セルヒオ・ゴメスはそれを決められなかったが、直後にもっと価値のあるゴールを沈めた。

胆力

決勝点は2000年代のトリオから生まれた。アベル・ルイスがクロスを上げ、フアン・ミランダが折り返し、セルヒオ・ゴメスが流し込んだ。バルサの下部組織でともにプレーし、U-17以降の世代別代表でサンティ・デニアとともに歩んできた3人だ。

彼らのラストダンスは、胆力の発揮とともに幕を開けた。世界が注目するクバルシが調子を落とし、中盤の後輩たちがうまくボールを運べない状況下で、苦しむチームを経験とリーダーシップで救った。

グループ内で最もタフで攻撃性の高い相手を下し、勝ち点3を掴み取った。初戦の難しさを考えれば、勝利にまさる結果はない。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?