なぜ、できているところを認めれば部下は自ら動き出すのか?「加点スイッチ」のすゝめ
◆なぜダメなところに意識が向くのか?
下の図を見て、どこに意識が向くでしょうか。
多くの人は、欠けている部分に意識が向きます。
これが悪いわけではなく
誰でも持っている危険から身を守る人間の特性なので安心してください。
ただ、これを職場で使ってしまうと、
部下のできていないところに意識が向いてしまい、
できることに気づかずにダメ出しをしたくなります。
部下にしてみれば、
いつも責められてばかりなのでストレスが溜まり
反発するか心の病になってしまいます。
◆まずできていることを認める!
そこで、意識的にできているところに目を向ける
『加点スイッチ』を入れてみましょう。
私が仕事をしていた建設業では、
建物の完成前に設計図通りにできているかお客様が検査を行います。
その準備のため1週間前に部下へ頼んだ検査書類の進捗確認を行いました。
この時点で100%の出来上がりを期待していたのですが、
まだ70%の出来上がりでした。
「なんであと30%ができないんだ!」
と喉まで出かかりましたが、
かつての失敗を思い出し「70%までできたんだ。お疲れ様」
と労いの言葉を掛けることができました。
◆わかってもらえれば本領発揮できる!
彼も任された仕事が100%できていないことを自覚していました。
だから、私の労いの一言で残りの30%を終わらせるために
自分の持てる力を発揮し検査は無事合格することができたのです。
このように、できていることを認める
『加点スイッチ』を入れれば、部下は嬉しくなり自ら動き出します。
多くの職場が減点主義かもしれません。
でも、あなたの職場だけでも『加点スイッチ』を入れていけば、
飛び抜けた成果を収めることになるでしょう。
◆自分にも加点主義で!
最後に一番大事なことをお伝えします。
それは、自分に『加点スイッチ』を入れることです。
これまで頑張ってきているあなたは素晴らしいです。
だから、頑張っている自分を認めてあげましょう。
自分を認めることができるから、
部下の良いところにも目が向けられるようになります。
◆今回の質問
【自分を認めてくれたら、どんな気持ちになりますか?】
次回に続けます!お楽しみ!
著書の紹介です。
「部下が変わる本当の叱り方」明日香出版社
誰も知らない令和時代の
『人を伸ばす叱り方と潰す叱り方』
基本スイッチ編
誰も知らない令和時代の人を伸ばす叱り方潰す叱り方
叱れば願いが叶う言葉スイッチ編 Kindle出版
優秀なリーダーが陥る落とし穴
~新しいポジションで大切なこと~Kindle出版
上司と部下が生き生きと活躍できる職場作りを目指しています。いただいたサポート費はさらなるクリエイティブな活動に使わせていただきます。