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成長したくないと思っている社員との向き合い方


◆経営者が望む社員の成長だが!?



多くの経営者やリーダーは社員や部下に成長してもらいたいし
自己実現して自分らしく働きたいと思っているのではないでしょうか。

ところが、当の本人からは、
「仕事はお金のためにやっている
そもそも成長なんかしたくない
自分らしくなんて関係ない」
と言われてしまうこともあります。

がっかりしますよね。
読者の皆さんがリーダーだったら、どうしますか?

「成長って素晴らしいよ!」
「あなたは才能があるからもったいない!」
と説得したりおだてたりするのではないかと。

◆経営者と社員は違う!?



リーダー時代の私もそうしたと思います。
なぜなら、リーダー自身が成長した実感があり
それを自分らしいことだと思っているからです。

それは、まさしく正しいことです。
しかし、挫折した私自身の経験やコーチとして関わった事例から
その正論が通じない場合が多いのです。

社員が自分をダメな人間だと思っている場合もあるし
そもそも、成長が大切だという価値観を持っているかもしれません。

でも、諦めなくても大丈夫です。

◆そのまま受け止めましょう!



まず、やるべきことは、
本人が成長したくないと思っていることを一旦受け止めることです。

「そう考えているんだね」と(共感)。

社員を受け止めることで、
『社員を変えてやろうという威圧』がなくなります。
だから社員は警戒心をとき安心できます。

その上で、日常のコミュニケーションを工夫してみましょう。
普段やっているから大丈夫と思う方も多いかもしれませんが、
ポイントは、社員がこの人は私のことを
気に掛けてくれていると感じることです。

◆人はつながりたいと思っている!

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人の三大欲求を思い出してください。
① 人とつながりたい(関係性)
② 自分が何かできる(有能感)
③ 自分でやりたい(自律性)
スタンフォード・オンラインハイスクール校長
星友啓著『子どもの考える力を伸ばす教科書』大和書房より

この三大欲求を順番に普段のコミュニケーションで満たしてあげていくのです。
例えば、笑顔で「おはよう!こんにちは!」と。
つながりを作っていきましょう!

笑顔を翻訳すると、『あなたが居ることで嬉しい。
あなたを承認します。』になります。

◆助かっていることを伝える


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さらには、当たり前のことでも
「できたね!おつかれさま!
 助かるよ!ありがとう!」
とねぎらいや感謝を伝えていきましょう。

お客様や他部署の「お客さんが喜んでいたよ!
〇〇部署から助かったと言われたよ」と
まわりからの感謝も伝えてあげと嬉しくなります。

◆成長を言葉にしてあげる



仕事の内容で、できないことが少しでも
できるようになったら
「できたね!」と褒めてください。
仕事が少しでも早くできるようになってきたら
「すごいね!スピード上がったね!」と感動してあげましょう。

普段のコミュニケーションで
つながりを感じ、自分の有能感を感じることができれば
自然と社員は成長していきます。

成長を強いると社員は嫌がります。
社員を応援するつもりで
見えない成長を言葉にしてあげると
社員もその成長を実感できるはずです。

直ぐには変わらないと思います。
ただ、社員に関心を持ってコミュニケーションし続けると
社員との関係性も良くなり会社の雰囲気も良くなっていきます。
だから、社員も成長しようとする意欲も湧いてくるのです。

◆今回の質問


【今日の部下は、どんな表情をしていましたか?】

次回に続けます!お楽しみ!

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