部下を動かすリーダーの7つのコミュニケーション術・一つ目、関心を持つ(注意を払う)
◆関心を持つことは大事だとわかっているが…
確かに上司は部下に関心を持って接しなさいとよく言われます。
プライベートのことを知らないのは上司として失格だ
なんて言われてしまうこともあります。
上司にとって難しい時代ですね。
ただ、関心を持つことの目的をもう一度考えてみると
上司が部下の状態(仕事や心)を理解すること
部下にとって上司から見守られている安心感を持てること
これが部下に関心を持つことの目的ではないでしょうか。
例えば、仕事の進捗状況はどうなっているかな?
困っていることはないかな?と気に掛けることです。
◆人は関心を持ってくれる人に関心を持つ
また、顔色が悪ければ、その変化に気づいて
「どうしたの?」と声を掛けられることです。
そんな上司の関心は、
自分のことを気に掛けてくれているなと
思えるので部下は安心します。
安心できるから上司に好意を持ち
上司の話を聞こうとするのです。
そうでない人の話は聞いているようで聞いていません。
◆仕事以外の側面もわかる雑談
仕事のことだけだと、上司に遠慮してしまい
本音を言えなかったりします。
また、部下の仕事での一面しか見ることできません。
ですから、可能な範囲でプライベートなことも話題にしてみると
部下の意外な人間性がわかったりします。
趣味や家族のイベントなど上司自身の話せる情報を
上司の方から話してみると部下も自分のことを話しはじめます。
部下にとっても上司の意外な面を知れて
「ああ、この人はこんなところもあるんだ」と
親近感を覚え、心の距離が縮まっていきます。
◆監視ではないということ
ただ注意して欲しいことは、監視ではないということです。
部下を知ろうとするあまり
一挙手一投足まで監視するようになってしまうこともあります。
こうなると、できていないところに目が行き
最悪、ダメな部下だと決めつけてしまうこともあります。
決めつけた瞬間、部下について知ろうとする
関心は無くなってしまうのです。
『そうかもしれないし、そうでないかもしれない』
完全にわからないからこそ、
関心を持ち続けられるのだと私は考えています。
温かい目で『今日はどんな調子かな?』
ぐらいの気持ちで見守るスタンスが重要です。
大事なことは、どれだけ部下のことを知っているかではなく
どれだけ部下に注意を払っているかです。
◆今回の質問
【部下は、どんなことに興味や関心を持っていますか?】
次回に続けます!お楽しみ!
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