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卒論テーマ決め方3つのポイント

 卒論で最も大切なのがテーマです。テーマは卒論のゴールなので、テーマが決まらなければ目指す方向が定まらず書き始めることができません。

作者は6年間同じテーマ 

 作者は「スラム街出身のフィリピン人海外出稼ぎ労働者の安全な海外就労に対する考察 : ナボタス町サント・ニーニョ村C3地区を対象に」について書きました(本名を隠す気がないな)。

 タイトルを変えた記憶がないので、学部と修士は同じテーマです。要旨はこちらから読めるのでどうぞ(本名を隠す気がないな)。

【出所】東京大学学術機関レポジトリ
https://repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/records/7326#.YwmIk3bP1PY

 そのような方は結構稀だと思います。

卒論はテーマ決めだけでも大変

 しかし初めて論文を各学部生にとっては、卒論のテーマ決めが最難関とも言えます。

 卒論のテーマは自分で決める必要があるからです。

 だって78%の大学生のモチベーションは「良い大学行って、適当に勉強して遊んで、卒業して、良い感じの人に会って結ばれたりして、平均勤続年数20年以上の企業に入りたい」ですから(一部の学術的知見・直接観察を元にした作者の考えと欲求も含む)。

1 Google ScholarやCiNiiで先行事例を調べる


 「読まないと書けない」です。作者も勉強法の本を10冊以上書いて、卒論や修士論文は100本以上論文を読んでおります。

 卒論テーマ決めで最も重要なのは「先行事例を調べる」ことです。そのときに使えるのがGoogle Scholar(https://scholar.google.co.jp/schhp?hl=ja)やCiNii(https://cir.nii.ac.jp/)など論文が掲載されたサイトです。

2 「自分にしか書けない」ことをテーマにする

 卒論で大切なのは大なり小なり「当事者性」です。本を書くのにも最も大切なのは「その人にしか書けないもの」を選ぶことです。

 当事者性とは「自分も当てはまるもしくは自分の身近な問題を取り扱う」ということです。

 「スラム街出身のフィリピン人海外出稼ぎ労働者の安全な海外就労に対する考察 : ナボタス町サント・ニーニョ村C3地区を対象に」は、1年間フィリピンに交換留学した際に、ナボタス町サント・ニーニョ村C3地区で1年間スラム街に住む子供たちにフィリピン人の子供たちに算数を教えていて、そのNGOの方のご協力で書けたものです。

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