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「他者」と「他人」の違い

 辞書的に調べると「他者」と「他人」の違いは、
 「他者」は、自分以外の人のこと。
 「他人」も、自分以外の人のこと。 ですが、「他人」には親族でない人、その物事に関係のない人という意味もあります。

「他人」というのは、自分とまったく関係のない人

「他人」というのは、自分とまったく関係のない人のことです。

 「相手に飽きた」とか「気に入らない」とか感じて、簡単に別れられるのは、相手が「他人」だということです。でも、「他者」は違います。

「他者」とは「受け入れたいけど受け入れられない」(またはその逆)存在


 「他者」とは「受け入れたいけど受け入れられない・またはその逆(受け入れないといけないけど受け入れたくない)」という存在です。

人が人間性を成長させられるのは「他者」との関わり合いの中から

 「他者」の場合、問題が起こった時に、分かりやすい解決の仕方はありません。
 はっきりとした正解もありません。葛藤の中で、「どの結論を選んでもマイナスとプラスがある」という選択をするしかないのです。

「他者」と葛藤することが、人間を成熟・成長させる最も大きな要因

 そして一番大切なことですが、「他者」と葛藤することが、人間を成熟・成長させる最も大きな要因だと私は思っているのです。

 「他者」とつきあうことで「こんな気持ちになるんだ」、とか「こんな言い方をしたらダメなんだ」、「ここまで話さないとダメなんだ」、「こういう言い方をすれば良いんだ」とさまざまな発見をして、人間を深く知るようになり、人間的に成長すると思っているのです。

【参考】アエラドット『子どもは産まない。でも彼は子育てが夢。別れるべきか悩む34歳女性に、鴻上尚史が語った「他人」と「他者」の違い』
https://dot.asahi.com/dot/2022120500034.html

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