Yoshi = 高橋宜盟(たかはし・よしあき)
iPadで使うコミュニケーションアプリ指伝話(ゆびでんわ)、そしてiPadのアクセシビリティ(スイッチコントロール等)に関する情報をお伝えします。技術的な内容、考え方、利用の仕方など、楽しいコミュニケーションのきっかけにしていただければ幸いです。
大切なことは、機械を使うことではなく、それを機会として様々なことが広がっていくこと。コミュニケーション機器の導入に際して考えるようになったこのテーマを一緒に考えるきっかけとなるマガジンにしたいと考えています。
ショートカットは便利というけれど、便利どころじゃない、奥がとても深いです。いろんな使い方があります。説明もどこから始めていいかわからないくらい。 そこで、社内でプログラミング教育の一環としてショートカットを例に話をすることになったので、せっかくだからこれも note にしようということになりました。
先日、岩手大学理工学部の生体工学の授業でお話しする機会をいただきました。佐々木誠先生は、私に技術的な話しを期待されたのではなく、指伝話の開発・販売をしていく上でのものの見方・考え方を伝えることが、技術を学ぶ学生たちに役立つヒントがあるとお考えになられたと思います。当日は、特別支援教育に関わる学生や先生たちも聴講してくださいました。 その日のうちに学生からの感想をまとめたファイルをお送りいただきました。次のようなことが書かれていました。 相手の意思を勝手に決めつけてし
スイッチコントロールや音声コントロールでiPhone/iPadを操作している方からの相談がありました。 ① 不要不急の連絡はできるだけ受けたくない ② 必要緊急の連絡は手間をかけずに受けたい iPhone/iPadで外部の人と繋がるのは便利ですが、静かに過ごしている時にセールスの電話がかかってきたり、友人であっても夜中に突然電話してきて起こされるのは勘弁して欲しいですね。だからといってiPhone/iPadの電源を切ってしまうと緊急時の連絡が取れなくなるので困ります。
はじめに 指伝話メモリで作成したカードを、視線(Skyle)や音声コントロールで操作している動画を、勉強会の資料としてアップしました。 これをご覧になった方からの質問がありました。 1.カードの読み上げが早口なのは何故? 2.それはiPadの設定で行うのか? 動画を作った背景を説明し、ご質問にお答えします。 掲載した映像はこの2つです。 音声には3つの目的がある 指伝話メモリで使う時の音声には、3つの目的があると考えました。それは、ガイド・会話・フィードバッ
iPadOS 14.5がリリースされました。この修正で、指伝話メモリから写真撮影をする機能が再び使えるようになりました。(Appleさん、ありがとう!) ショートカットの内容・指伝話メモリからの呼び出し方の説明を書きます。参考になさってください。 なお、iOS 13.3頃から、写真撮影をするショートカットを指伝話メモリから呼び出した場合に、1回または2回だけ動作して、その後は使えなくなるという問題がありました。iPadOSは14.5にアップデートしてお使いください。
関連するnoteの記事のリンク集です。時々更新します。 指伝話メモリ 指伝話プラス めくってタップ・ペア発表 スイッチコントロール ショートカット ムービー
「iPadでムービーを見ながら、指伝話で話しをしたい」というご要望がありました。どんな時に使うのでしょうか。 ・怖い映画を見たいけど1人では嫌だから「一緒にいて!」と言いたい? ・野球の試合を見ながら応援したい? ・コンサートを見ながら掛け声かけたい? ・吉本新喜劇見ながらつっこみを入れたい? きっといいろいろな理由があると思います。理由はともかくやってみましょう! ピクチャ・イン・ピクチャの機能 iPadOSの機能で、ホームボタンを押した時でもビデオの
カードとキーの対応 指伝話メモリのカードは、画面をタップする以外に、カードに対応するキーボードのキーを押して選択することができます。 これは16枚までで、バージョン2の25枚表示でも16枚までの対応となります。 1ページに9枚表示をしている場合は、1〜9までのキー操作が可能ということになります。 ページ送りは、左右の矢印キーで操作することができます。この場合、「ページ送りボタンを表示」の設定がオフになっていてページ送りボタンが表示されていなかったとしても、キー操作
スイッチコントロールでiPadを操作する際、手の震えなどによって意図せずスイッチを連打してしまうことがあるが、その調整方法はないか?という相談が時々あります。 スイッチ側で対応する、スイッチコントロールの設定で対応するなど、対応方法は、いろいろあると思いますが、ここでは、スイッチコントロールの設定で調整する方法をご説明します。 はじめる前に 「注目すべきはスイッチそのものだけではない」という点は忘れてはいけないと思います。目的はスイッチの操作ではなく、スイッチを操作し
指伝話メモリは、iPadのアプリです。少し凝ったカードを作る時に、Keynoteを使うことが多いです(参照:指伝話メモリ1-2-3! Keynoteでカードを作ろう編)。 最近、WindowsPCユーザさんがiPadを買い、指伝話メモリを使うケースが増えています。外出先にiPadは持って行きやすいのと、指伝話メモリはスイッチ操作でカードが選びやすいので気に入っていただいています。 iPadの操作はスイッチでいいけど、カード作りは慣れているWIndowsPCで視線入力
指伝話メモリでカードを作るには、既存のセットからカードを選んで再利用するか、写真を選択して新たなカードを作ります。 iPadOSをアップデートした後に、写真の読み込みが極端に遅くなっておかしいなぁと思った方がいらっしゃると思います。この問題は、今後リリースされる指伝話メモリで対処をしますが、現時点での有効な方法をお知らせします。 1) iCloud写真・共有アルバムをオフにする。 設定アプリを開き、写真の設定を確認します。ここで、iCloud写真 と 共有アルバム を
はじめに 一般的にアプリから他のアプリを開くには、一旦ホーム画面に移動して開きたいアプリのアイコンをタップする必要があります。 指伝話メモリは、カードを選択して直接他のアプリを開く方法があります。ホーム画面を経由しないので、操作ステップがシンプルになります。特にスイッチ操作の場合は重宝します。 これは、メッセージで届いたウェブサイトのURLのリンクをタップするとSafariが開いて、そこからまたメッセージ画面に戻ることができるのと同じ仕組みです。 URLスキーム
めくってタップとは? 指伝話メモリで、1ページ1枚の写真に合成音声をつけて作った自己紹介や旅日記などの絵カードを ① (ページを)めくって、② タップ(して読み上げ)ながら、周りの人に見てもらったり、自分で楽しんだりする方法を「めくってタップ」と呼んでいます。 画面のタップがしづらい場合、スイッチで操作してiPadを使いますが、あれこれ設定をしたり調整したりするのは大変だから、スイッチを1回押すだけで、めくって・タップの動作をしてくれるようになっていたらいいな、というのが
画面に表示される2つのポインタ⁉️ 動画をご覧ください。ポインタを表示して画面操作をしていますが、途中からポインタが2つに分かれます。このnoteはこの仕組みのたねあかしです。 答え: ポインタの1つは、マウスのポインタです。もう一つはスイッチコントロールのヘッドトラッキングのポインタです。これを併用するということはあまりないかもしれませんが。途中からポインタが分かれるマジックに使えます😊 動画を見て、タップされた時に選んだカードの枠が青くなる場合がスイッチコントロール
iPadOS 14とスイッチコントロールに関するメモです。 グライドカーソルの表示停止 グライドカーソルを使っている場合、「繰り返し」の設定の回数で非表示になるように修正されました。画面の内容をゆっくり読む時など、よくなりました。 項目読み上げで、属性の読み上げが選択できる 項目モードで「読み上げ」をする場合、項目の属性を読み上げるか読み上げないかを指定できるようになりました。iOS 12までは属性を読み上げなかったのですが、iOS 13から強制的に属性を読み上げるよ
指伝話ユーザさんから相次いで質問があったので情報共有します。 スイッチコントロールでスクリーンショットを撮影する場合、その操作をしているハイライトメニューが、スクリーンショットに含まれる場合と含まれない場合があります。その件について解説します。(iPadOS/iOS 14) ハイライトメニューが含まれる場合 (1)グライドカーソルモードで操作している場合 (2)項目モードで画面収録をしながら操作している場合 この2つの状態では、スイッチコントロールのハイライトメニ
コミュニケーションツールのインタフェースを考える中で、学習教材のサンプルをいくつか作りました。実際に子どもたちと一緒に使ってみて、教材そのものも大事だけど、それを始めるまでに緊張をとかしたり気持ちを盛り上げたりといった課題提示の仕方や声がけも大事だし、その日その時だけで終わるのではなく次に繋がるストーリーも大事だということを実感しました。 スイッチを使ってiPadを操作する子どもについても意識しましたが、初めて使う場合、まだまだ慣れる前、慣れてきた後という他に、いろいろ