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ムービーを見ながら指伝話メモリで話す

 「iPadでムービーを見ながら、指伝話で話しをしたい」というご要望がありました。どんな時に使うのでしょうか。

 ・怖い映画を見たいけど1人では嫌だから「一緒にいて!」と言いたい?
 ・野球の試合を見ながら応援したい?

 ・コンサートを見ながら掛け声かけたい?
 ・吉本新喜劇見ながらつっこみを入れたい?

 きっといいろいろな理由があると思います。理由はともかくやってみましょう!

ピクチャ・イン・ピクチャの機能

 iPadOSの機能で、ホームボタンを押した時でもビデオの再生を画面を重ねて続ける機能があります。この機能を使います。iOS9以降にアップデートしたiPadシリーズ(iPad Air2以降)で使用できる機能です。ここではiPadOS 14の画面で説明します。

 設定アプリで一般を開き、ピクチャ・イン・ピクチャをオンにします。

20210318 ピクチャインピクチャ 画面2.001

動画を視聴する

 AppleTVやAmazonプライム・ビデオなどでは、ビデオ再生中にホームボタンを押すか、ピクチャ・イン・ピクチャボタンを押すと、動画再生がピクチャ・イン・ピクチャで表示されます。

 YouTubeの場合は、YouTubeアプリで開くとピクチャ・イン・ピクチャができないのでSafariで開きます。その後は、経験上では次の手順がうまくいきました。

 Safariで表示している動画を一旦全画面表示にしてから、ピクチャ・イン・ピクチャボタンで切り替えます。その後にホームボタンを押してホーム画面に戻るとピクチャ・イン・ピクチャで表示されます。

20210318 ピクチャインピクチャ 画面2.002

20210318 ピクチャインピクチャ 画面2.003

指伝話メモリのカードセットの作り方

 ピクチャ・イン・ピクチャが開かれている状態で、指伝話メモリを開くと、カードが表示されている画面の中に動画が表示されます。

20210318 ピクチャインピクチャ 画面2.004

 この時、カードセットは、16枚表示にしておくと、画面右下1/4の部分にピクチャ・イン・ピクチャが入るくらいになります。

 カードを表示しない空白を開けるには、画像も文字もないカードを作って置いておけば良いです。

20210318 ピクチャインピクチャ 画面2.005

電話と指伝話

 ちなみに、iPadやiPhoneで、電話・FaceTime、LINE電話・050Plusなど、通話アプリを使用する際は、通話の声と他のアプリの音とを共存させることができません。これは指伝話アプリでも同じことで、1つのiPad上で、通話をしながら指伝話で話すことができません。これはApple社による仕様なので仕方ないです。

 指伝話の音声でiPhone/iPadの通話アプリを使いたい場合は、iPhoneまたはiPadを通話アプリ用、もう一方は指伝話アプリ用として2台を使うことになります。

その他の方法

 iPadを2台並べて使えば、片方で動画再生、もう一方で指伝話メモリといった使い方も可能です。2台も!?と思うかもしれませんが、片方は自分自身の声や身体のサポートをする自分自身の一部ですから、自分でもう1台のiPadを使うという考えです。もう1台の方のiPadがiPhoneでも良いですね。「Hey, Siri、いつものところにスピーカーをオンにして電話する」とiPhoneにiPadの指伝話メモリから声をかければ、電話がかかり通話をiPadの音声ですることができます。

 また、指伝話プラスはSplit ViewとSlide Overに対応しているので、その表示で使うことも可能です。なお、指伝話メモリはSplit ViewとSlide Overには対応していません。

20210318 ピクチャインピクチャ 画面2.006


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