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指伝話メモリとキーボードの関係

カードとキーの対応

 指伝話メモリのカードは、画面をタップする以外に、カードに対応するキーボードのキーを押して選択することができます。

 これは16枚までで、バージョン2の25枚表示でも16枚までの対応となります。

 1ページに9枚表示をしている場合は、1〜9までのキー操作が可能ということになります。

 ページ送りは、左右の矢印キーで操作することができます。この場合、「ページ送りボタンを表示」の設定がオフになっていてページ送りボタンが表示されていなかったとしても、キー操作は有効です。

スイッチ操作との関係

 スイッチでの操作は、スイッチコントロールを使うことが多いですが、スイッチコンントロールを使用していない場合は、スイッチからの信号は外部キーボードを使ったキー操作と同じ信号がiPadに送られます。

 つまり、スイッチはキーが1つだけのキーボードということです。どのキーなのかは、各社から発売されているスイッチ接続デバイスによって異なります。一般的には、スペースキーやエンターキーが割り当てられていることが多いですが、オフィス結アジアが発売しているスイッチ接続キット(カスタマイズ済の変わる君)では、指伝話メモリの操作に適したキーが設定されています。

変わる君と指伝話メモリ

 変わる君のキーの設定の初期値は、「ボタン・ボタン」か「めくってタップ・ボタン」かのどちらかです。それぞれのキー割り当ては次の通りです。

 「めくってタップ・ボタン」は、→キーの後に1キーを送ります。指伝話メモリではそれは、「次のページに移動し、1番目のカードをタップする」という操作になりますので、めくって・タップとなる訳です。

 例えば、4枚表示の指伝話メモリのカードをスイッチで操作するためには、4つのスイッチが必要となります。

 変わる君にはジャックが2つしかありませんので、USBハブを説族し、変わる君を2つ使えるようにします。1つの変わる君の信号は1と2、もう1つの変わる君の信号は3と4にしておけgば、4つのスイッチが4枚のカードそれぞれに対応することになります。

 変わる君は、パターン入力を使うことも可能です。(わかる変わる君を参照:https://yubidenwa.jp/switch/wakarukawarukun/

 そうすると、ジャック1の短押しは1、長押しは3、ジャック2の短押しは2、長押しは4と設定をしておけば、2つのスイッチで4枚のカードを選ぶことができます。もしくはわかりやすいように、ジャック1の短押しの回数で、1〜4回をカードの1〜4に割り当てる方法もあります。

どんな時に使うのか?

 上記のように、パターン入力を使って押し方によってカードを選べるのであれば、1つのスイッチしか使えない状況でも複数のカードを選択する方法があることになります。最低でも2つのカードが選べるのであれば、質問を分岐させて繰り返していくことで、いろいろなことに答えることができるようになります。この場合、スイッチコントロールを使うのと違って、設定がいらないことは、周りのサポートを行う人にとっては楽です。また、スキャン方式と違って限られた時間内に操作をしなければならないプレッシャーがないことが本人にとって良いことだと思います。

 スイッチを1つずつ複数人が持って、それぞれのカードを押す係となって、みんなで1つのiPadを操作する、といった使い方も考えられます。楽しい中身を考える必要がありますね。

まとめ

 指伝話メモリと変わる君の設定の組み合わせで、スイッチコントロールでは実現できない操作も可能になります。大事なことは、何かできないことがあっても、だめだ〜と決めつけず、どうやったらできるかな?と考えると、結構いいアイデアがでてくるということだと思います。

 指伝話メモリとスイッチ・変わる君の活用については、次の記事も参考にしてください。

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