見出し画像

「伝え方の本質」とは?Part1~実践!成功曲線を描こう!⑸

※「実践!成功曲線を描こう!」シリーズは、石原明著「『成功曲線』を描こう。夢をかなえる仕事のヒント」を引用しつつ、その実践例としてのいちごる自身の経験や本と共に考えたことを紹介するものです。自分の好きなことを副業で始めてみたい!という人をはじめ、一人でも多くの方に参考になれば幸いです。
※実践!成功曲線を描こうシリーズ~マガジンへのリンク~
以下のリンクに、関連記事を順番にまとめています。
https://note.com/yoshi_1golf/m/madb021ee1485
---------------------------------

「実践!成功曲線を描こう!」シリーズ5回目。

前回案内した通り、今回はこの本の最初に戻って紹介しよう。

成功曲線本は、実は2つの目的で書かれた本である。

1つは、読んでいる人自身が、地に足の着いた形で一歩ずつ成功に近づくために大切なコトを伝える目的(目的①)

もう1つの目的は、すでにある程度成功した人が、「他の人を成功に導くため」に大切なコトを伝えることにある。(目的②)

なお、ここでいう「成功」は、何か実績を上げて有名になったとか、お金持ちになった人のことを指すわけではなく、

目標を持ち、自信を持って人生を送っている人、またその目標の実現を確信している人

「成功曲線を描こう。夢をかなえる仕事のヒント(石原明)」p1より

をいう。

2つ目の観点(人を成功に導く方法論)を言い換えると、

これは例えばいちごるの場合、ゴルフレッスンを通じて、「ゴルフを楽しみたい」と思っている人に、ゴルフスキルを習得してもらい、「こうやってゴルフを続けていけば、楽しんで上達していける!」と確信してもらうために必要なことが書いてあるといえる。

要は、人を導く立場にあるすべての人(学校の先生、ピアノや英語の先生、部下に仕事を覚えてやりがいを感じてもらいたいと思っている上司など)に、参考になる本だと考えている。

あまたあるコーチング論や自己啓発本の中で、とりわけこの「成功曲線本」に書いていることが、人を導くための「本質的に重要なコト」を伝えていると僕が考える理由は、この本が、僕がゴルフレッスンで大切にしていることと、多くの点で共通しているからだ。

つまり、この本は、僕自身がゴルフコーチとして大切にしていることを「整理」し「言語化」してくれた本(上記目的②)であると同時に、またそれをより大きく育てていくためのアドバイスをくれた本(上記目的①)なのである。

というわけで、今回から(おそらく2,3回)は、コーチング論としても着目すべき点を、この本の中から取り上げよう。

―「はじめに」に書いているコト

まず、成功曲線本の「はじめに」に記載していることを取り上げよう。

P4にはこのように書いている。

 成功するために必要なことは、実はひと言では言い表せません。
 だからこの一冊のボリュームになった、と考えてもらうとよいでしょう。
 しかし、これだけのことを理解して実行に移せば成功するということなので、他に何十冊も読まなければいけないのではないか、というプレッシャーからは解放されると思ってください(少し安心しましたか)。
 ・・・中略・・・
あなたがこれまでに出合った本の中で、成功について最も具体的に書かれた本だと考えてください。
 また、これまでいろいろな形で見知っていた知識やノウハウは、ここでこう生かせばよいのかということが、読後にすべて整理され、理解されるはずです。

「成功曲線を描こう。夢をかなえる仕事のヒント(石原明)」p4より

ある分野に習熟してもらう(例えば、この本でいえば、「成功の秘訣」であるし、いちごるの場合は「ゴルフの上達方法」、また、「部下に仕事を覚えてもらいたい!」という場合もある)ためには、一言でそれを伝えることは難しい。

ゴルフでいうと「○○をマスターすれば、ゴルフ上達間違いなし!」というようなメソッドは、少なくとも僕は持ち得ていない。(例えば、「連続で振ること=3連続素振り」は、とても重要なコトの一つだけれど、それだけを教えたら、ある人のゴルフの上達を確かなものに出来るかといわれると、そうではない)

別の例では、本屋さんで英語コーナーに足を運んでみると、それこそたくさんの本が並んでいる。中には、「英語は前置詞がすべて!(このタイトルは僕の頭に思いついたものを適当につけてます)」というような本があるかもしれないが、果たしてそうだろうか?他の品詞も重要であれば、重要な文法にも習熟する必要があるし、リスニングも大事だし…などなど、一言で伝えきるのは難しい。

少し想像してみれば分かるようなことだけれど、それでもダイエットしかり、英会話しかり、成功の秘訣しかり、「○○で解決」というような、「手っ取り早い方法」が人気を集めやすい。(※)

※もちろん、マーケティングの一環であえて「○○がすべて」と銘打って、実はしっかり中身のある書籍やコンテンツもあります。

そんな中で、この本は、決して「手っ取り早い方法」を紹介しているわけではなく、当たり前のことだけど、重要なことを、ひとまとまりの情報として、順序よく紹介しようとしている。

もしも、とある分野でその本質にたどり着いた人が、この本を読んだならば、その内容はいくつかの表現を自分の分野のコトバに置き換えるだけで、そのまま自分の伝えたいことになるのではないだろうか。

試しに、僕が副業で携わっている「ゴルフレッスン」のコトバに置き換えてみよう。

まず、いちごるでは、「ゴルフを心から楽しんでもらうこと」を目標にしていて、それを実現するには、「上達するためのノウハウ」を受講生に習得してもらう必要がある。

なので、受講生にとっての「成功」とは、「ゴルフを心から楽しめていて、なおかつ、これからも経験を重ねることで上達し、より深くゴルフを楽しんでいけることを確信している」状態だと思っている。

したがって、

 「ゴルフを楽しんでもらうため」に必要なことは、実はひと言では言い表せません。
 だから、「ゴルフ上達マップ(下図参照)」のボリュームになった、と考えてもらうとよいでしょう。
 だけど、これだけのことを理解して実行に移せば「自分が想像できなかったくらいに上達して、ゴルフを深く楽しめるようになる」ということなので、他に「いろいろYouTubeを見たり、雑誌を買ったり」しなければならないのではないか、というプレッシャーからは解放されると思ってください(少しは安心しましたか!?)
・・・中略・・・
ここで伝えていることは、「ゴルフの上達のための方法」について、最も具体的に書かれたものだと考えてください。
 また、これまでいろいろな形で見知っていた知識やノウハウは、ここでこう生かせばよいのかということが、読後にすべて整理され、理解されているはずです。

「成功曲線」を描こう。をいちごる的にアレンジ。

上述のゴルフ上達マップは、Web版いちごる!(☞LINK)にて公開しているので、ゴルフに興味がある方は是非ご覧いただきたい。(宣伝)

「ひとまとまりの情報を順序良く」のいちごる的実践例

―伝え方の本質

また、「はじめに」の最後の方で以下のことを石原さんは述べている。

私は、常に「どうしたら、伝えたいことが人にうまく伝わるか」を命題に、顧問先コンサルティングの研修や講演会、セミナー、勉強会などを十数年以上行っています。この間、試行錯誤を繰り返しながら、コミュニケーションスキルを磨いてきたので、どう話せば相手に伝わるかが多少はわかっているつもりです。

「成功曲線を描こう。夢をかなえる仕事のヒント(石原明)」p7より

これらの配慮から、「人を成功に導くための黄金律」として、各章の最後にコラム的な形でそのコツが紹介されている。

それは、端的に言うと「伝え方の本質」というべきもの。

次回も、成功曲線本を引用しながら、石原さんが伝えようとしたこと、いちごるが実践してきたことを紹介したい。

何かひとまとまりのノウハウを伝えないといけない立場の人の参考になれば幸いです!

・.。*☆彡・.。*☆彡・.。*☆彡・.。*☆彡・.。*☆彡・.。
なお、副業ゴルフレッスンで伝えている内容(ゴルフスキルに関するハウツー)については、私設ウェブサイトにて紹介しております。ご興味のある方はそちらをご覧ください!☞Web版いちごる!(LINK)

この記事が参加している募集

#読書感想文

192,504件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?