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人生100年、動ける身体とは⑤ 〜歩けない、歩いていないから、歩けるへ part.2〜

⭐️歩行練習で大切なこと

前回の投稿で記載させていただいた、【5秒つかまり立ち】がようやくできる人、あるいはそれもできない人では、『支持力のもっとも大きい補助具』を必要とします。

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U字型歩行器の上面(胸あての部分)は、上体の重みを支えてくれる、両方の腕を乗せ、その上に上半身をもたせかけれる歩行器です。
長期間歩いていない人は、下肢だけでなく全身の支持性が失われています。なので前進を支えてくれる補助具が必要になります。

U字型歩行器は支持性が高いこと、自然に身体をもたせかけれる、そのことによって前方に滑り出ていきます。
そのことで、引きずられるように足が前に動きます。前方に出ていく足は、両足同時にということはなく、片足ずつ交互に動いていきます。これを繰り返し訓練することで、足は引きずられて前に出るのではなく、歩行器の移動に合わせて主体的に前に運ばれるようになります。

必要に応じて2人介助から
長期の寝たきりの方や、不安定な方は2人介助からはじめる事は、訓練される方、介助者も安心して行えます。
一人は腰くだけにならないよう腰を支え係、もう一人は足をまえに押し出す係です。
徐々に慣れてくると2人介助を1人介助に、そして、見守りにと進歩させていきます。

⭐️下肢の拘縮と歩行練習

拘縮は歩くことでよくなる可能性があります。
膝が90度の曲がった状態で拘縮を生じていたり、足の関節が45度以上の尖足

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上記のように拘縮になると『歩くのは無理!』と諦めてしまう事が見られます。
僕もそう思っていました。
ですが、拘縮は歩行練習を行ううちに、ある程度動かせる可能性があります。尖足も同じことです。

大切なことは「訓練」ではなく、「ふつうに使用する」ことだと知りました。
使えば正常に戻っていく、ということです。

【機能はそれが使われている状態に合わせていく】ことが分かりました。

施設で車イスのみの生活をしていると、膝は90度の拘縮になっていきます。
介助による歩く練習を重ねると、次第に膝は伸びて軽度拘縮までになり、歩行可能となることがあります。
車イス生活では、膝を伸ばす機会がほとんどありません。歩くという動作には、膝はまっすぐ伸びた状態を求められます。『歩くために膝を伸ばす』という要求は、筋肉だけでなく、感覚神経等も使い、歩行関連全神経機構を動員して行われます。歩く練習の中から膝の拘縮が伸びてくる可能性があるのです。

もちろん歩く練習は1日のうち回数が多いほど進歩も早いです。少なくとも午前、午後に各1回ずつは練習をしたいです。
練習以外に、日常の中で途中まででもいいから歩く。

専門職の方だけが行えるような難しいことではありません。介助者、ご家族でも行えます。

『歩けなくなるのは、歩き方を忘れたため』
決して筋力低下ではありません。

『歩けないから、歩ける』でさらに自分らしい生活が送れるきっかけとなれば幸いです。

⭐️素敵なエピソード
【自分の身体の状態を知ることは大事】

50歳のEさん
長い時間座って行う仕事をされているEさん。ダイエット目的でしたが、腰痛があり、ランニングができないほどの状態でした。
そんなEさんですが、骨盤の傾きや姿勢、筋肉が緊張してるところ等、身体の状態を確認しました。
脚の付け根が硬いことや、肩甲骨の動きが悪い状態。それに合わせて計画を立て、ストレッチ、トレーニングを行いました。
腰が痛くて走れなかったのが、2ヶ月程でランニングも行える状態、腰痛もなく、体脂肪も減りました。
難しい事はしていません。
身体の状態を知り、伸ばす、動かす(トレーニング)は、あたり前にあった痛みを解消する可能性を持っています。
そのあたり前の痛みを、そのままにしないでください。
痛みが軽減、解消されれば、さらに人生がより良いものになると思っています😊

⭐️自宅でYouTubeトレーニング⭐️

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