文フリ初陣日記最終回「やってよかったこと•改善できること」
製本経験ゼロのよさくが、試行錯誤しながら文学フリマ東京38(5/19)に初出店する日記。本作りやブース作りにアワアワしながら、ずんどこ乗り越えていくプロセスと揺れる感情をお届け。記事一覧はコチラ。
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今回のテーマは「やってよかったこと・改善できること」。
文学フリマへの出店が無事終わりました。来ていただいた方々、ありがとうございました!当日の振り返りはこちら。
今回の記事では、「この準備はよかった」「ここはもっと頑張ればよかった」ということを淡々と振り返ります。反省会、はじめるぞ〜!
旅立った本の内訳
本を受け取っていただいた方に「どうしてここを知ってくださったんですか?」と食い気味に訊いてみた。正確な情報ではないけど、大体こんな感じに。
振り返り記事ではめっちゃ売れたように見えますが、実は目標未達です。ここに関しては悔しい〜!(目標30冊)
「通りがかりの人に手に取ってもらう」というのがメインの作戦だったけれど、まぁ〜難しい! 「人が流れるように過ぎ去ってしまう」、「口頭で全然説明できなかった」というのが主な理由かなと。その辺も後ほど振り返っていこう。
ここからは実際にやってみたこと!
①スケジュールを立てる
感想「よくできました」
初めての出店で右往左往している中、まずはガチガチにスケジュールを立てて本当によかった!仕事でもこんなやらん。
各工程は計画よりほとんど遅れているのだけど、計画時点で余裕を持っていたので収まった。セルフお尻叩き機能は必須。
②テーブルポスターを作る
感想「たいへんよくできました」
「A3を縦に3枚並べてがっちゃんこ」という手法は、めっちゃよかった!シンプルにデカ文字になるので、遠くからでも「転勤族×北国エッセイ」というコンセプトが伝えられる。
ただ正直、ブースから見ているとお客さんの目線は割と上の方に行っている気がした。この影響によりどれほどお客さんが寄ってくれたかはわからないので、「かわいいブースができた!」という完全に自己満評価。
③卓上ポスターを作る
感想「がんばりました」
「ポスターがいいと思って、気になりました」というお客さんが数名いたので、効果はあったのかと!
一方で、マジマジと文言を読むようなお客さんはほとんどいなかったので、「もうちょっと情報絞ってもいいのかな?」とは思った。
タイトルを1番大きくしたけれど、キャッチコピーをデカデカとしてもよかったのかな?ここはいまだに正解がわからない…!
④卓上ポップを作る
感想「う〜ん」
卓上ポスターと情報がどんかぶりしているので、「なくてもよかったのかな?」とも思える。ただ金額も書いてあるし、念押しとして置いておくのはいいのかな、くらい。
ブースから見て、ポップをマジマジと見ていたお客さんはほぼいなかった印象。
⑤チラシを配布する
感想「もっとがんばりましょう」
完全に1番の反省なのだ〜! 文フリが始まる前は、「ずっと立ちながら、ビラをまきまくるぜい!」という接客スタイルにするつもりだった。
だがしかし当日。周りのブースの方が全然立っていなくて、チラシも自分から配る雰囲気がほとんどなかった(ぼくのブースの周りだけかもしれないけど)。「あら?そういうおしとやかな感じ?」と思い、自分から配るのをやめてしまった。普通に勇気が出なかった、というのもある。
チラシはA4に2枚分デザインしたものを100枚刷ったので、裁断後には200枚用意していた。結局「ご自由にお取りください」制度にしたので、はけたのは20枚ほど。もったいな!
来場者は行きたいブースを事前チェックする傾向が強まっているので、「ビラを配っても大して効果がない」という印象はある。
でも、やるだけやっておけばよかった〜!周りが配っていなければ、逆に目立ってたかもしれないしね。効果は少なそうだけど、「配らないビラより配るビラ」だとは思った。
※②〜⑤のデザインは「文フリ初陣日記⑧」で。
⑥釣り銭をたくさん用意する
感想「がんばらなくてよかったでしょう」
銀行で課金して用意した50枚の500円玉。大量に余った。なんなら、文学フリマ後に増えた。ピッタリで払ってくれる人が多いんだもの!
ぼくくらいの規模なら、10枚でよかった。余裕を持っても20枚くらい。
しかも、1万円と5千円で払う人を考慮して、大量のお札も用意してた。けれども、誰も高額紙幣を差し出す人はいなかった。素晴らしいお気遣いだ。
ということで、家には大量の500円玉が残されている。「小学生の親族が大量に押し寄せ、お年玉をばら撒く」というシチュエーションが起きない限り、無くなりそうにない。
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今回の文学フリマ東京は2000ブース近くあった。こんな状況で「その場で通ったお客さんに興味を持ってもらい、じっくりと検討した上で買ってもらう」なんて激ムズやないかい!と思ったのが正直なところ。
ぼくの場合、当日ではなくて事前段階で8割方の売上が決まってしまっていたようなイメージだと思う。
もうちょっと自分から通りがかりの人に話しかけたかったんだけどね。たくさん人はいるけど、ズイズイと流れるように去ってしまうの。
「目当てのブースあるよね。チラシ押し付けるのなんて迷惑だよね」と卑屈になって座ってしまった。文フリの恥はかき捨てだろ〜!何してるんだ〜!と今なら思う。
グイグイ行けば傷つくこともあっただろうけど、そうしなければ出会えなかった人もいたはずだ。自分が出した本並べてる時点で十分に恥ずかしポイント稼いでいるのだから、もう関係ないでしょ。勇気を振り絞ればよかった。
とまあ、スーパー反省モードになってしまったけれど、今までnoteで記事を読んでくれた人や、逆に全く繋がりがなかった人と出会える喜びははかりしれなかった。
「こんなん1回やっちまったらやめられないわ」という、一見危ない感想が思い浮かぶほどの中毒性が即売イベントにはある。
「また即売会に出たいですか?」という質問をされたら、「出たい!」と答える。本を手段として読者と対面できる機会を設けたい。今回の反省を生かしてもっと素敵な出会いを求めたい。
文学フリマかどうかはわからないけれど、何かのイベントに出店することはあると思うので、またお会いしましょう。
何はともあれ、文フリ初陣日記はこれにて幕を閉じます。今まで見守ってくださった方々、本当にありがとうございました!
経験ゼロでも、ひとりでもここまでやってこられました。本作りやイベント出店を考えるあなたの背中を押す手のひらに、どうかなりますように。
それでは、また会う日まで!
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