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四年目

32
2022年の詩まとめ
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#note

1月の短歌

1月の短歌

あなたから年賀状が届いてる 手書きの よろしく そっと撫でる

色白のあなたが吐いた白い息 ちゃんと生きてると安心する

ババ抜きのカードを選ぶ指先がわたしの心乱してくるの

読書する君の横顔が覗き見る世界を見守る天使のよう

ゆっくりと膨らんでいく切り餅を見つめながら頬を膨らませ

夢をみる あなたはいつも笑ってる 良かった むこうじゃたのしそうで

丁寧にフォークでケーキ崩してく ちょっぴり悪

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色白の君

色白の君

ふれたら消えてしまいそうな君の横顔が月光に照らされる、まろやかな肌に寒さで紅がさす、体温を感じられない君が深く息をする、闇に広がる白い息、ほんのすこし温度を感じた、相変わらず指先は冷たくて、わたしがふれると困ったように手をひっこめる、ちゃんと生きているとそのかじかんだ指をみて、安心する、君は好きな人の話をするとき、とても可愛くてきらきらしていて清くて、尊いなぁとお日様の光を浴びるように聴いているよ

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