マガジンのカバー画像

二年目

121
2020年の詩まとめ
運営しているクリエイター

#一日一文

¥120

自販機でコーンスープ缶を買う、握りしめて掌に広がる温かさで冬をうけいれた

にじいろ

異国の血が混じる君の瞳は万華鏡、手をとり朝日のさしこむ廊下でくるくる踊る始業前

i

ほんものの愛がほしくてからっぽのあいしてる君に捧ぐ37日目

くるくる巡って万華鏡、逢ったはずなのに綺麗だと思われる、悪くないね

赤子の生っぽい匂いは僕らの死を誘うあの世からの言伝て

のち

のち

天気予報がはずれた、まだ僕らのうえには神様がいること、すこし期待できたよ

am5

濃霧の朝は居なくなることを世界が許してくれているみたいで安心してしまうよ

湯気

深夜のベランダで息をふきかけ冷ますココアの湯気に君の幻影