もしかして私HSP?
もしかしてHSPなのでは?
昔からその疑問が頭の片隅にあった。
それ以外でもメンタルの弱さなど、身体よりも精神面での悩みと疑問があった。
なぜこんなにもメンタルが弱いかということだが、僕には父親がいなかった。
いや、実際はこの世にいるのだが、小さい頃から触れ合ったことがなく、父親としての存在がいないのだ。
父親がいないため、ガツンと怒られた経験がなく、小学校の頃は小さなことでもクヨクヨしたり、男のくせにすぐ泣いていた。
そういった背景と自分自身の精神面での問題が重なり、「気の弱さ」が周囲の人々に認知されるようになった。パワプロで言えば「打たれ弱さG」の能力が入学当初から持ってる使いづらい選手だ。
メンタルの弱さに関しては昔よりはかなり克服し、今では「打たれ弱さ」のスキルが消えかかっているかもしれないが、「怒られたくないな..」「そんな風に言わなくても..」「死にたいな..」といったネガティブな気持ちは消えない。それと並行してよく耳にした言葉がHSPだ。
HSPとは生まれつき感受性が強く敏感な気質を持った人のことを指し、HSPは環境や性格などの後天的なものではなく、先天的な気質であり、生まれ持った性質であるということが分かっている。
具体的には人混みや物音、光などの外部からの刺激に敏感で、疲れやすく、自己否定が強いというのがHSPの特徴だ。
いわゆる繊細さんに分類されるHSPだが、僕は自分自身がHSPなのかどうかを疑ったことはあまりなかった。ただ、「もしかしたら...」くらいの程度だった。
それが今日、「もしかしたら」から「いや、アタリか?」の確信に近くなった。
その理由としては、HSPについて色々と調べていた際にたどり着いた答えだった。
先ほど紹介したHSPの例だけではあまりピンとこなかったため、具体的にはどういったものなのかを調べることにした。
すると、「職場に機嫌が悪い人がいると気になって仕事に集中できない。」「外の自動販売機の音が気になる。」「他者の気持ちを考えすぎて自分の意見が言えない。」「教室内のざわざわとした雰囲気が苦手。」「誰かが怒られている場面に遭遇すると自分自身も辛くなってしまう。」などの具体例があった。
「あぁ...もう確信やんけ..」
それが僕の素直な感想だった。ほぼ当てはまり、だんだんと気分が悪くなってくる反面、過去の記憶が蘇ってくる。
特に当てはまっていたのは「教室内のざわざわとした雰囲気が苦手」と「誰かが怒られている場面に遭遇すると自分自身も辛くなってしまう。」ということだ。
ここだけの話、昔から教室や大きなフロアなどで誰かが怒られたり、聴きたくもない言葉の瞬間に遭遇すると、サッと両手で両耳を隠していた。
それは現実から目を逸らしているのだからと自分自身を客観視して評価していたが、それはすべて違っていた。
さらに、教室のざわざわとした雰囲気が苦手というのは昔から薄々感じていたが、それは高校で不登校になった時からその感情はさらに強くなった。
そういった一連の出来事があったのだ。経った1日の話ですがなんだか3日ぐらい過ごしたような感覚でドッと疲れた。
だけどまだ自分自身がHSPだったということを断言しないことにした。断言しちゃうと、どこか他者との壁を作ってしまいそうだからだ。それ以上に自分自身が調べたものが本当に正しいかどうかも分からないですし。バカなので。
でもよかった。またひとつ自分自身を知れて。
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