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【第一の人生】70の章:人の物ほどよく見える?懲りない女

*登場人物*

  • 萬里→萬里20代前半の回想(K美を絡めた話)

  • K美→萬里中学からの友人。憧れだった先輩(セイちゃん)を射止め、結婚して男の子が生まれたキチガイ女


K美の言動に
恐怖すら感じた萬里
距離を置きたいので
こちらからは連絡せず
時は過ぎた

K美は幸せな時は
連絡してこないし
今回は特に
その方が都合も良い

ところが1年ほど経った頃
不意にまた連絡が・・・

K美「セイちゃんに
女が出来たみたいで、
家に帰ってこない
子供が生まれたら
全てうまくいくと思ってたのに
『子供が欲しかったのは
お前だけやろ!!!』って
全く子供に興味がないし
女の家にずっと泊まってるみたい。」

萬里「たたでさえ
自己中でヒステリーの
あんたに加えて
子供までうるさかったら
そうなるやろ。
相変わらず
セイちゃんにもギャーギャー
言ってるんやろ?」

K美「当たり前やん!
彼の嫁は私よ!
私には言う権利もあるし!
なんで私が一番じゃないとか
わからんもん!」

『彼は私の旦那だから私の物で
彼は私の為に尽くすのが当たり前』
だと思っている

もう、
こういう考えの時点で
もし萬里が男だったとしても
絶対こんな女は選ばない。

萬里「あんたが
そういう考え変えんなら
彼は戻ってこないと思うよ。
萬里も浮気したくなる
彼の気持ちが分かる。」

優しい言葉でも
かけてもらえると思っていたのか

K美「萬里は私の味方じゃないと?
そんなこと言われると思わんかった!
もう親友なんかじゃないんやね。」

捨てセリフ・・・

こちらは親友だとか
軽々しく吐いた覚えはありません
色々な苦しいことがあって、
萬里は少しは成長したと思う
K美は中学生のまま
止まっているようだ
苦しかったことを糧に
人は成長するものなのではないかと
思うのだけれど・・・。

こいつは全てにおいて
悲劇のヒロイン気取りで
周りが見えていない

萬里はK美の親友という
ポジションから外されたので
もう、
萬里から関わる必要は無い

それから間もなく、
離婚したと噂で聞いた
『だろうな・・・』
親友ではないはずの萬里に
ご丁寧にその報告まであったので

萬里「これからは、
自分で生活していく必要もあるし
職歴に不安があるなら
派遣でも登録して
経験積んでみたら?」
と勧めた

その後すぐに派遣で
〇川急便の事務に
行けるようになった
と聞いたので
『あとは、
ただ子供の為にがんばれ。』
とだけ言った。

萬里もこの頃には
再婚していたし
ユカりと楽しく
過ごしていた頃なので
その後のK美の存在すら忘れていた

ユカりと萬里の共通友人には
イケメン兄弟がいた
その兄弟とは
ダーリンも交えよく遊んでいた

イケメン兄は高校生の時から知り合い
イケメン弟は飲み屋の時に客で来て
口説かれたことがあったが
他の連れからの情報で
彼が
おっぱい星人だという事は
知っていたので
微乳の萬里は
もちろん相手はしていない
(いや、相手されなかった方?)

そのイケメン弟と
再会したのはこの頃
イケメン弟が〇川急便に
勤めていることは知っていたので
会話の中で
何気に思い出して聞いてみた

萬里「あ!そういえば!
K美って職場に居なかった?」

イケメン弟「あ~居るよ~、
オレ遊んでたもん~。」

さすがおっぱい星人、
K美の身体が目的か?!
ま、利害は一致している

萬里「K美と
姉妹になるとこやった。
なんもせんで正解やったね~。」
とか
イケメン弟とは
冗談で話せる仲

たまに
イケメン弟と会うと
K美の話が出る

イケメン弟「K美とはね、
オレ別に本気じゃなかったし
お互い軽い遊びのつもり
だと思ってたのに、
ヤキモチと束縛がひどくて
めんどくさくなって
もう口もきいてないよ~。」

萬里「やっぱり!?(笑)」

イケメン弟「K美はK美で
もう別の社員と
遊んでるみたいやけどね。」

乗り換え早っ!!
さすがクイーン
萬里らの間でK美は
『コンビニ女』と呼ばれていた
『24時間いつでも自動ドアでウェルカム』
の略称だ・・・。

イケメン弟は
萬里達と遊んでいたことを
K美に話していた
K美は
萬里と寝たのか寝てないのか?
をしきりに聞いたそうだ
「なにもしてない」と答えたら
喜んでいたらしい。

未だに敵対心を持っている
さすが執念深い女だ・・・。

その頃、
イケメン弟繋がりで
萬里の存在が
近くにあったことを知ったK美は
何も無かったかのように
また連絡してきた。

K美「母にも相談したんやけど
一応萬里にも相談したくて・・・。」

今度はなんだよ

K美「今の会社で
イケメン弟の後に
お互い一目惚れで
付き合ってる人が居てね
その彼には
奥さんと子供が二人居るんだ。
でも、彼はずっと
私の家に泊まってくれて
奥さんより私がいいって
言ってくれるんよ。」

萬里「はぁ?
あんたそれ、他所の旦那やろ?
しかも職場でとか
バレたら
マズイどころじゃないやろ!?
せっかく会社からも認められて
自立した生活できてたのに。」

K美「うん、
でも奥さんと別れるって
言ってくれてるから。」

萬里「へぇ~、それで相談は何?」

K美「妊娠したんだ・・・。
で、彼はまだ離婚してないから・・・
どうするべきか迷ってる・・・。」

萬里「生んじゃダメやろ。
病院紹介するから
早めに手術してきなさい!」

K美「母と萬里はいつも
同じこと言うね・・・。」

生みなさい!
嫁から奪っちゃいなさい!
って言うとでも思ったかっ!?

それを言わない
女として辛い決断を迫るのは、
他人の不幸を望まないからさ!

萬里はコッソリK美母とも話した
同意見
なので病院や段取り
諸々と付き添いもK美母はやるつもりで
動いていた。

「人様の物を奪ってはいけない。」
それは子供でも分かるはず。

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