アイデアや企画は、資料集めが9割。
アイデアを出したい、いい企画を考えたいなら、これだけはやってほしい。
それは「資料を集める」こと。
みなさんは、ビジネス書で世界的なベストセラーであり続けている『アイデアのつくり方』を知っていますか?
タイトルの通り、だれでもアイデアをつくれるようになる方法を解説した本です。内容を知りたい方はこちらの記事をぜひ。
著者のジェームス・W・ヤングはこう言っています。
商品やサービスのアイデアを考える時に、この「特殊資料と一般的資料を新しく組み合わせる」やり方が役に立ちます。コピーライターなら広告のキャッチコピーや企画を出す時に使えます。
くわしく図解してみました。
図解を見たみなさんの心の声を代弁します。
いや…う〜ん、言ってることはなんとなくわかるけど、集めなきゃいけない「特殊資料」と「一般的資料」ってつまり何?
聞きなれない2つの資料。一体どんなものなのかもう少し説明がないと、集めようがないですよね。
今回はアイデアをつくる「特殊資料」と「一般的資料」について、コピーライターの視点から深掘りしてみます。
「特殊資料」とは何か?
まず「特殊資料」です。【商品とそれを売りたいと想定する人の資料】とは「商品とターゲット」のことですが、もう少し具体的にしましょう。
先ほどの図解を使って、商品=化粧水、それを売りたいと想定する人=30代女性と置き換えてみます。
ざっくり言うと、開発〜製造〜発売に至るまでの化粧水に関係する情報はすべて「特殊資料」です。
ターゲットも重要な「特殊資料」。図解では「30代女性」としましたが、早い段階でその化粧水を使ってほしい人を具体化しておくべきです。
具体化と言ってもどこまでやればいいのか? 『アイデアのつくり方』では、こんな文章で目安を紹介しています。
タクシー運転手を「化粧水を使う30代女性のAさん」に置き換えるともっとわかりやすくなります。
大きなカテゴリーの「30代女性」から一歩踏み込んで名前も職業も人生もある「Aさん」を仮定し、行動や気持ちをリサーチする。
たった一人をリアルにイメージすれば、効果的なアプローチを考えやすくなるのです。
「一般的資料」とは何か?
つぎに「一般的資料」です。「特殊資料」と違うのは「一般的資料」はライフワークとして貯えるものであること。
生きていくなかで経験したことは「一般的資料」になります。年齢を重ねることだってその一つ。
自分で直接経験できないことでも、本を読んだり、映画を観たり、音楽を聴いたり、絵画を鑑賞したり、社会について学んだりすれば「一般的資料」は豊かにできます。
ジェームス・W・ヤングは、アイデアマンになるためには「一般的資料」を貯えることが重要だと強調しています。
目をひいたのはこのアドバイス。
あ、と声が出ました。思い当たる体験があったのです。
K-POPの「一般的資料」をめちゃくちゃ集めた話
最近、K-POPのガールズグループ(BLACKPINK・TWICE・MAMAMOO)にハマりました。1ヶ月あまりで各グループのメンバーの顔と名前を一致させたのが運の尽き…気がつくと「沼」におちていました。
そこでわたしが何をしたか?
K-POPや韓国のエンターテイメントについての「一般的資料」を自分でも驚くほどの熱量とスピードで集めたのです。
ガールズグループ内の人間関係、オンニラインとマンネライン、韓国語の「ㅋㅋㅋ」の意味(≒日本語「www」)、新大久保の美味しいお店、話題の韓国映画や韓国文学…。
ジェームス・W・ヤングの言葉を借りれば「K-POPそれ自身のために興味を持った」から、自然と調べていました。
さらに素晴らしいのは、仕事に活かせる可能性があること。
韓国で人気のコスメやファッション、グルメから影響を受けた商品は日本にたくさんありますよね。
K-POPから派生して韓国のトレンドを「一般的資料」として貯えたら、新しい商品やサービスを考える上でヒントにできるのではないでしょうか。
みなさん、好きなジャンルを追いかけましょう。詳しくなりましょう。そうすればアイデアのもとになる「一般的資料」を貯えられるのです。
最後に、この動画だけ紹介させてください。何から何まで最高にヒップなMAMAMOOのライブパフォーマンスです。
アンニョン〜👋
文:シノ
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