文章も「見た目」が大事である
読みやすい文章を書くうえで、大事な心得の一つ。
それは「文章も見た目が大事」ということ。
文章の読みやすさには、2つの種類があります。
・文章自体の読みやすさ(質や中身にかかわる)
・ぱっと見の読みやすさ(見た目にかかわる)
今回は後者に焦点を当てて、文章の見た目をどうすれば良くできるのか?解説したいと思います。
読む前に、見られている
文章を読む前に、私たちは文章の全体を目で見ています。
瞬間的に読もうかどうか判断しているとも言えます。
たとえば何か物を買ったときに、取扱説明書が付いてきますが、これを全部読もうという真面目な方は少ないのではないでしょうか。
なぜなら、面倒くさいからです。
長文で難しい文章ほど、読む側の負担は大きくなるので、読んでもらいにくくなります。
そんなとき、少しでも「読んでみようかな?」という気持ちにさせるのが、文章の見た目を良くすることなんです。
寝起きの髪でよれたスーツを着ているよりも、髪をセットしてシワのないスーツを着た清潔感のあるセールスマンのほうが、「信用できそうだな」「話を聞いてみようかな」と感じる。
具材がぐちゃぐちゃに乗ったラーメンよりも、綺麗に盛り付けされているラーメンのほうが、味は一緒でもずっと美味しそうに見える。
同じように、文章もルックスを磨くことが大事です。
最後まで読んでもらうには質や中身が肝ですが、はじめに読んでみようと思わせられなかったら、そこで試合終了です。
文章自体の質を上げるには練習と時間が必要ですが、見た目を磨くのは中身を磨くのに比べたら簡単ですから、やらない手はありませんね!
文章のルックスを磨く4つのポイント
文章の見た目を良くするポイントは、大まかに4つあります。
改行と句読点は多くの人が実践していることなので、基本的な説明は省きますが、いくつか補足をします。
では、それぞれ解説していきます!
1. 改行
長文を書くときに改行を一切入れないというのは、目の休む間がなくて読みにくいです。
さらに言うと、スマホ基準で改行を入れることもポイントでしょう。
たとえば、下の文章。
パソコンで見ると5行ですが、
スマホで見ると13行、パソコンの2.6倍です。
幅が狭くなる分、段落が長くてストレスを感じるかもしれません。
おそらくこのページはパソコンで見ることを想定されていますが、今はスマホで見る人も多いので、スマホ基準で見え方を検証するのも一つの手です。
また、パワポやワードのようなオフィスツールはそのままでOKですが、noteのようにスマホで仕様が変わる場合は、スマホ基準で考えましょう。
2. 句読点
句読点を一切入れないというのは稀だと思いますが、たまに読点の頻度が高いと思う例もあります。
「、」が多いので文章のリズムが崩れています。
くらいが読みやすいでしょう。
続いての3・4は、日頃から意識している人とそうでない人に分かれると思います。
3. 漢字とひらがなのバランス
漢字を多用した文章は、一般的に読みくいです。
どちらも正しいですが、スッと読めるのは後者ですよね。
感覚で言うと、漢字はお堅い印象で、ひらがなは柔らかい印象。
詳しいことは以前に記事を書きましたので、こちらを参考に。
ざっとポイントだけ抜き出します。
漢字とひらがなのバランスが良くなると文章が垢抜けますので、ぜひやってみてください!
4. レイアウト(文字の大きさ・太さ・色)
伝える情報が多くなると、改行や句読点だけでは読みやすさが担保できなくなります。
また、情報の優先順位にも差をつけたいところ。
そこで効果的なのが、レイアウトです。
お部屋のレイアウトなんて言いますが、ここでは言葉を効果的にデザインして配置すること。
たとえば、下の文章。
パンフレットから引用した文章ですが、noteのエディタ機能で編集してみると、こんなふうにレイアウトできます。
<SDGsの構造>
文字の大きさは細かく調整できないので、太字や記号を利用してメリハリをつけました。
パワポやワードだったら、もっと自由にレイアウトできますよね。色を使うのも効果的です(使いすぎに注意)。
デザイナーじゃなくても、普段使っているツールの機能で、だれでも簡単に文章のメリハリをつけることができます。ここで差がつくとも言えますので、どんどん使っていきましょう!
まとめ
文章の見た目を良くするポイントをまとめました!
いかがでしたか?
すべて実践済みだという方!
文章の中身を磨くための記事も書いてますので、こちらもぜひ。
文:ハギ
@よりみちコピーライター
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