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緊急事態宣言中にゾンビを見る理由

気がつけば、1ヶ月ほど毎日ゾンビを見ている。

もちろん、画面の中の話です。

みなさんはゾンビ好きですか?ホラーは得意ですか?

私はダメですねぇ。グロも得意ではないし、ホラーは大の苦手。お化け屋敷はもう一生入らなくていい(笑)

そんな自分が思いがけずハマってしまったゾンビ漬け生活。リモートワーク中の自分に、意外な効果をもたらしてくれたのです。

10年遅れでハマった「ウォーキング・デッド」

超超超今さらであるが、1年前にアメリカの人気TVドラマ「ウォーキング・デッド」を初めて見た。放送され始めたのは2010年(!)で、なんと10年以上も続いている。

「ウォーキング・デッド」とは?
ベストセラーのアメコミ”The Walking Dead”を原作とし、”ウォーカー”と呼ばれるゾンビがはびこるアメリカを舞台に、人間たちが時にぶつかりあいながらも生き抜く術を模索していく革新的ドラマ。(FOXネットワークス)

見る前はひたすらゾンビと戦いまくるドラマだと思っていたのですが、それよりもヒューマンドラマとしての要素が強く、荒廃した世界を通じて人間の心理を垣間見れるのがおもしろい!

ブームを起こしていた理由を10年越しに体感しました。

ですが、私は飽き性の性格もあってシーズン2半ばで中だるみしてしまい、早々にリタイア。

今年になってドラマが次回のシーズン11で最終回を迎えると知ったので(シーズン11って何?とツッコミたくなるくらい長い)、続きを見ることに。

進むごとに人間模様がどんどん見応えのあるものになっていました(要するにまたハマった)。

5月から見続けて、シーズン5までたどり着きました(やっと折り返し)。推しが死ぬか死なないか、いつもハラハラして見ています。

すると、違う方面からゾンビがやってきました。

PR動画も見応えがある!「バイオハザード ヴィレッジ」

「ウォーキング・デッド」よりも昔からあるゾンビコンテンツ、バイオハザードです。5月にシリーズ新作の「バイオハザード ヴィレッジ」が発売されて話題になりました。

バイオハザードは、カプコンが1996年に第1作を発売したサバイバルホラーゲーム。こちらはわかりやすく、ゾンビを銃で撃ちまくってストーリーを進めていきます。

私はホラーが苦手なので、自分ではプレイしないのですが、人様のゲーム実況を見るのが楽しい!一歩引いた目線で安心して見ることができます(笑)

新作のヴィレッジは、プロモーション動画がYoutubeにアップされ、急上昇に載るなど注目を集めていました。吉幾三を起用したり、かわいい人形を使ったり、クセのある演出がおもしろい。

・『バイオハザード ヴィレッジ』公式イメージソング「俺らこんな村いやだLv.100」

・バイオハザード ヴィレッジ×人形劇「バイオ村であそぼ♪」第1話

前作が怖すぎたため(ホラーゲームでそんなことあるんだ)今作はあまり怖くないように作ったそう。

なるほど、思い返してみると...普通に怖かった!(※個人の感想です)

こうして5〜6月にかけて、ドラマとゲームのゾンビを交互に見ていたのですが、「なぜこんなにゾンビばかり見ているのか?」という疑問が自分の中で生まれました。

ホラーを見ると、癒される?

前に「グロいものを見ると人は癒されるらしい」という話を聞いたことがあって、その時はまさかと信じていませんでしたが、調べるとどうやら間違いではなかったのです。

2007年のWIREDの記事によると、アメリカ人がホラー映画に払うお金は1年間に5億ドル(日本円で450億円)。脳神経科学的に見ると、「恐怖」と「快感」は密接に絡み合っているのだそう。

恐怖に関する最新研究によると、恐怖によって活性化する脳の神経系は、快感に関連する神経系と同じであるようだ。

したがって、映画「ソウ4」を観たり、ホラーゲームの「バイオハザード」をしたりしているときには、実際の危険は何もなしに、リアルな恐怖を味わうことに快感を覚えているというわけだ。

「恐怖」と「快感」の裏腹な魅力:
ホラー作品の人気を脳神経科学と心理学から分析

なるほど。こう言われるとホラーが好きな人って、ジェットコースターに乗るのが好きな人と似ているかも。自ら進んで刺激を求めにいくような楽しさがあるんだと思います。

Forbes JAPANの記事によると、こんな説もあるそう。

過去の研究によれば、進んで恐ろしいものに触れようとすることは、日常のストレスを相殺することにつながっている可能性がある。
それはまた、不安を軽減し、さらには回復力を向上させるための効果的な方法かもしれない。

ホラー映画はなぜ人気? 科学が証明する複数の「効果」

さらに、NIKKEI STYLEではこのように書かれています。

300人以上を調べた結果、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的な大流行)に、ホラー映画ファンの方がそうでない人よりも精神的にうまく対処できているという論文を2020年9月15日付の学術誌「Personality and Individual Differences」に発表している。

「ホラー映画を見ることで、自分自身が恐怖にどう反応するのかを知り、感情の調整の仕方を学んでいるようです」と、クラセン氏は言う。

恐怖が心のワクチン? ホラー映画好きにコロナ禍耐性

ピンと来ました!

このゾンビ漬けの1ヶ月間は、緊急事態宣言が延長された期間でもあるのです。

限られた空間で過ごすリモートワークの"日常"と、ゾンビがはびこる"非日常"の世界観。まず、このギャップが刺激的で楽しい。

そして、思うように動けない現実と、自分の現実よりも過酷なフィクションを比較して、「この状況よりはマシ」という感情がストレスを緩和してくれていたのかもしれません。

今の生活に飽き飽きしてしまった方は、ゾンビやホラーに手を出してみてはどうでしょう?毎日の生きがいになるかも。

あ、苦手な方はくれぐれもご無理をせずに。


文:ハギ

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