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さようなら、今日の自分
電車の中でふと漏らしたつもりの溜め息が、怒声となって響き渡る。
こんな自分じゃなかったのに。
こんな自分は本当の私ではないのですよと、まわりの人たちに弁明したくなる。
人に迷惑をかけたくなくて、悪人だと思われたくなくて、根っこにある罪深さに気付かれたくなくて、頑張ってきた。
抑えて抑えて、どこにも行き場をなくしてしまった負の感情がこうして外に出てしまうのが、なんとも不甲斐ない。
今日の自分
木の葉が風に揺れる音
商店街の鮮やかな電飾
わたし寂しくない きっと