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運動と血糖値……実験結果

血糖値がリアルタイム(ほぼ)で分かる装置で、色々調べている。

今日の実験でわかったことは、
1 血糖値は運動(ウオーキング)をすると、すぐ下がる。
2 運動効率は25分までがいい。
3 時間は45分位までがいい。
4 負荷の強い運動(ex筋トレ)をすると血糖値は上がる。

ということだ。
具体的な数字を示そう。
運動開始は、食後大体30分経過後。
また、この日の夕食は、ガッツリ食べている。


表1(血糖値とウオーキング時間)

表1は、トレッドミルでウオーキングをしながら、5分毎に血糖値を計測したものだ。
下はそれをグラフ化したもの。

ちなみに、20:43の次に20:44分の値があるが、これは、下がり方が不安定、かつ少なくなってきたので、どのあたりで下げ止まるのかを知りたくて、50分経過後1分で計測したものだ。
また、最後の21:05分の値は、筋トレをしている時の数値。

少し分析してみる。

歩き始めて30分までは、ほぼ一直に血糖値は下がる。
そして、この30分で、降下量の約81%になる。

その後、50分までは、下がり方が半分以下になるが、それでも引き続き下がる。しかし、50分を過ぎると、今度は上がり始める。

ここで、運動効率について、表の上では、30分であるのに、なぜ25分までというのかと、あるいは、運動時間に関して、表では50分なのに、45分というのかと思われるだろう。

実は、私が使っている装置(FreeStyle リブレ)は、間質液という細胞と細胞の間にある液体のグルコース値を計測している。
血糖値というのは、血液中のグルコース値だ。

この間質液中のグルコース値と血糖値は密接な関係があることがわかっている。
そこで、間質液中のグルコース値を測れば、血糖値もわかるという仕組みになっている。

(血糖値、間質液中のグルコース値に関しては、以下の記事を参照されたい。)

ところで、血液中のグルーコースが、この間質液の中に染み込むのには、時間がかかる。
大体5分〜10分くらいかかると言われる。

従って、計器(FreeStyle リブレ)が示す、グルコース値は、少なくと5分前の血糖値ということになる。

だから、30分時点で、間質液中のグルコース値が80%下がったということは、その5分前には、血糖値が80%下がっていることになる。

同様に、50分を経過したら、間質液中のグルコース値の低下が止まる(上がり始める)ということは、5分前の45分の段階で血糖値(血液中のグルコース値)は、下げ止まっていることになる。

ところで、間質液中のグルコース値は、5分前の血糖値であるとすると、なぜ、運動し始めて5分後には、計器の数値が下がっているのであろうか。

表で言えば、19:53に運動を始めて、19:58には、すでに9ポイント下がっている。
血糖値は(つまり血液中の糖(グルコース))は、まだ間質液には届いていないはずではないか。

この現象は今回だけではない。
いつも起きる。
これは一体どういうことか・・・とずっと気になっていた。

閃いた!

運動するということは、筋肉を動かすということだ。
筋肉が動くとエネルギーを消費する。
筋肉は細胞からできている。

運動すると細胞にエネルギー(糖)を消費させるので、減った分のグルコースを間質液中のグルコースを取り入れるのであろう。

つまり、間質液中のグルコース値が下がったのは、細胞が使ったからであろうと思う。

ところで、ここで確認しておくべきことは、我々は血糖値を問題にしているということだ。
なぜなら、血糖値が高いと、血管を傷つける。
血管が傷つくと、血液が流れなくなる。そうすると、細胞は栄養の供給も老廃物の搬出もできなくなって、死ぬ。

これがあらゆる臓器で起こり、深刻な合併症と言われる症状になる。

目に起きれば失明し、腎臓に起きれば数日おきに透析が必要になる。手足に起きれば、壊死が起き切断の必要が出てくる。

なんて、想像するだけで、嫌じゃ〜〜と叫びたくなることになる・・・らしい。

これらは、とどのつまりは、血流・血管の問題だ。
だから、血糖値を気にしなければならないのであって、間質液中のグルコース値ではない。

ということで、25分、45分という数値を重要視したのです。

もっとも、これは私個人のデータであって、体質やコンディションによっては、人によって違う結果が出るかもしれない。

何度もいうが、真人間は意識的に生きるのだ。
ある意味、究極の自己責任のもとに生きるのだ。
誰も責任は取れない(助けることはできる)。

生き方はもちろん、体や医療に関しても真人間対応が十分なされているとは、とても思えない、と私は感じている。

そういう意味でも、私の上記記事「体の状態をリアルタイムで見える化する」の中で紹介し、この記事で実験をしてみたときに使った「FreeStyleリブレ」を使って、自分の体を自分でよく理解するのがいいと思う。

3個で18,700円、1個あたり6,200円程する。
しかも、14日間しか持たない。
高過ぎるという気もする。

しかし、考え方によっては、一日445円だ(計算してみた)。この金額、なんとなく馴染みのある金額だろう。
そう、コーヒー1杯、ケーキ1個、タバコ1箱(もっと高い)なんてものの値段だ。

そう思えば・・・・
なんて悪質商法の口説き文句みたいになったが、真人間を生きるということは、決死の覚悟で生きることだ(だって、ほっとけばただただ朽ちていくのだから。)。

とにかく、真人間の人生を自分でコントロールするために、必要なことは、すべてやった方がいいと私は思う。

以上実験の結果を再度まとめると

1 血糖値は運動(ウオーキング)をすると、すぐ下がる。
2 運動効率は25分までがいい。※
3 時間は45分位までがいい。
4 負荷の強い運動(ex筋トレ)をすると血糖値は上がる。

※ だから忙しい時や、長時間のウオーキングがしたくない人は、とにかく25分間やればいい。目的の80%は、達成するのだから。

ちなみに、ウオーキングと言っても、戸外やジムでする必要はない。室内を歩いても効果は同じだ。
私も時々、室内のウオーキングで済ましている。もちろん、計器で数値を測りながらだが。



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