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流れ。タイミングとその後のこと

いたる機会に、Amazonプライムセールの告知に触れる毎日。今日10月14日までですね。欲しいものをリストにしておくとどう便利なの?予約システムなの?お知らせが来るだけなの?とソワソワ。

こういうのは購買意欲が惹起されるのが当然。
で、「どうせ買うもの」を考えはじていました。

しかし、開催直後だったか、直前だったかの夜中。目が覚めたと同時に、ネットにin。そしてAmazonへ。この時点で、なんと私はプライムセールの開催日だという自覚がありません。プレセールもあったりして、その境目がわからなくなっていました。だから、ただ目の前に出てきたトランポリンに目を奪われます。

ダンスが踊れないだけじゃなく、上下にその場でジャンプすることさえ怪しいと気づいたためです。かつて鍛えた体幹が、電車で吊革いらずの体幹が、崩壊しかかっております。ほんの少し上下に体を揺らしただけで、首から耳の後ろにかけて血がバク流するほど。
その記事はこちら。


そうだったのだけれど。
時々、自分の無意識パワーに圧倒されるのは、こういう時です。

あれれ?セールは今日からか

しばらくすると気づきました。そして、すすすっとサーフィンし、半月前から買換えを検討し、調べていた電化製品を見てみることにして、画面を切り替えた瞬間に、合計で48%offになる対象外だった製品2つを購入するに至ります。あっという間でした。

そして、これがトリガーになって、その直後から新しい何かが始まってしまったような感覚になっていきます。「道具は揃っただろ? さぁ働け、動け。実働しろ」といった勢いが背中を押していて、「片付けがまだ。。。」という気持ちを、まるで言い訳のように感じさせていくのです。そして、バタンと睡魔に襲われベッドの中へ。


翌朝。
正気に戻るかのように、あれは衝動買いだったのではないか? と狼狽し、その製品で良かったのか? と不安になる。それを確かめに、夜中に購入したサイトへ戻りました。

ところが、もうそこにはその商品がありませんでした。というより、その周辺が全部販売終了。なくなっていました。いつものようにモタモタしていたら、買えなかったようなものを買ったのだとわかりました。どうしてもその製品が欲しかったわけではなかったけれど、買ったあとでわかったのは、予算外だから頭から外していただけで、セールであろうがなんだろうが予算内ならベストの選択でした。

夢遊病かと思うほどに、アレは何だったんだ?という勢いのある流れ。その想定外の流れに乗って、流されて、必要なものを買えたのでした。


購入までの半月ほどの流れを箇条書きにしてみると、こんな感じ。
直感的で論理的。柔軟です。

なんとなく買換えを思いつく
 ↓
・たくさん調べ情報を集める
 ↓
・いくつか仮説をたてる
 ↓
・情報が溜まってきたあたりで、状況のタイミングが乱立してくる
 ↓
・状況にフィッテングさせつつ仮説をもとに動き始める
 ↓
・情報と仮説と状況の組み合わせを試行錯誤する
 ↓
絶好のチャンスがくる
 ↓
思わぬ形で購入


この最後の「思わぬ形で購入」のところで必要なのが、

自信覚悟


その購入が成功に終わるのか失敗に終わるのかは、

センスその後の活用

にかかっています。


こういう流れに乗らなかったらどうなるか。あるいは、購入したけれどその後活用しなかったらどうなるのか。その好例が、野田琺瑯の「ぬか漬け美人」です。

ヘッダー画像の「ぬか漬け美人」の箱は、いつ購入したか覚えてないほど前のもの。引越しを目安に思い出してみれば、15年くらい前かもしれません。それがこの度「死んでいる部屋」の段ボールから発掘されました。その部屋の記事はこちらです。


信じられないことに、私はSサイズの「ぬか漬け美人」をすでに持っていた。未使用のまま健在でした。使えます。

これにはちょっとした感動があります。
そもそも今年に入って「ぬか漬け」にハマってしまったのは、コロナの影響だと思っていました。保存食への意識の高まり、発酵食品への回帰。そう解釈する世相に、私は迎合し納得していました。でも、それは勘違いだったとわかったからです。

そうではなくて、私にとって「ぬか床」所有は念願だったのです。

それが、今回発掘されたSサイズの「ぬか漬け美人」によって自分に証明されました。当時から、私の疲れた身体は、「乳酸菌」と美味しい野菜の絶妙な組み合わせを「ぬか漬け」に見出していたわけです。糠と一緒に東急ハンズのようなところで購入したのを、だんだん思い出してきています。

ちなみに、当時、私の母は「ぬか床」をもつ人ではありませんでした。仕事で忙殺されるのが大好きな人。脂が乗ったキャリアウーマン。「家事なんてキリがない」が口癖で、家の中で消えてなくなる労働への投資を無駄・面倒と拒む人です。彼女はそういう環境で育ち、そういう相手と結婚したということですね。大人になってから、そうじゃない人を社会でたくさん見たので、そこらへんの多様はよくわかっています。

そんな母のキッチンに、私が自分の調理道具や調理器具、必要に迫られて購入した器などをおくと、しばしば紛失したり迷子になったりしていました。その現象の説明はいまだにできませんが、とにかく私の道具や器にとって、あのキッチンは完全にaway。中でも「ぬか床」は秒殺で姿を消し、未使用の糠と一緒に姿を消したのではないかと推理しています。(原因は匂いかな?)

とにかく、購入した本人の印象に残らないくらい、迅速にかつ粛々と、新品「ぬか床」は神隠しにあった。そして、私も忙しかったので、その時のぬか漬け生活は見送られたのでした。

「高いな、ぬか床!」

そう思いながらも購入したのに。

いろんな条件が折り重なって、お膳立てができても、活用に至らなければ終わりか。というと、そうではないとも言えるということでしょうか。本当に必要なことは、絶好のタイミングを外しても再びやってくる。もう一度、「高いな、ぬか床!」と思いながら初めてのようにして、ひと回り大きい方もっと値段の高い方を買うことになるのですから。だから、その恩恵をローリスク&ハイリターンにしたければ、一度目で波に乗せるのが効率的でしょう。

いまメインで使っているPCも、当時スタートアップ時に思い切って購入した時のものです。購入後、10日くらいした頃だったでしょうか。家族の事情で、全てがひっくり返り、のちに私は大きく方向転換をしなくてはいけなくなります。そのPCは、そのまま塩漬け。黒色がちの職場で二足の草鞋は履けず、気力は枯渇したからです。箱に入ったまま開封されず、土に埋もれたタイムマシーンのようになりました。不幸中の幸は、高価だっただけあって、足りないスペックを補充したら今も使えること。

何も流れが止まったからと言って、悪いとは限りません。

今回だけは、そうやって我慢したり諦めてきたことで身につけてしまった癖を、剥ぎ取って、スルッと前に進めたい。それが、始まっているような気がしています。最近、何度も見ている夢は感性を総動員して吟味している姿、仕事をしている姿なのです。




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