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モヤモヤするとき

新しいことを始めたつもりでいたのに、なんだかモヤモヤ。

そんなとき、親というのは素晴らしい存在で、どんな条件でモヤモヤしがちになるのかを知っているようで、そういう「クセのある子」として雑に扱ってくれるので、こちらも「またなっちゃってる?」と気楽になったりします。

今回の私のモヤモヤは、「イライラ」が原因のようです。

イライラの背景には、自分が思うように事が進んでいない状況があります。そこで自分の思うように進まない原因を、誰かのせいにしてしまうと解決が遅くなるので、できるだけ早い段階で自分と向き合うようにしました。

自分と向き合うのって、心が健康で強い状態でないとできないですよね。

それで、こんなときはモヤモヤで曇った心をはらいとるみたいに、脳裏に歌が流れてくるのです。いつも決まった歌が2曲あります。一つは、

「今日の日はさようなら」作詞作曲/金子昭一(1967)
 いつまでも 絶えることなく
 友達でいよう
 明日の日を 夢みて
 希望の道を

これ、1番です。つづく2番、3番も好きです。心が素直になって、前向きになります。あともう一曲は、

「大きな歌」作詞作曲/中島光一(1979)
 大きな歌だよ
 あの山の向こうから
 聞こえてくるだろ
 大きな歌だよ

これも、1番です。この一節だけでも、少年少女合唱団のように高音で、喉をひらいて、腹式呼吸で歌うと、心がひらいてスッキリします。私にとって、これらの歌には、どうも浄化作用があるようです。

今回も、この2曲が脳裏でリフレインするままに、飽きるまで歌いました。そうすると、心が落ち着いてきて、何事も受容できて、慰められて、眠くなって一晩よく寝ました。翌朝には心が元気になっていて、モヤモヤ・イライラの原因がある奥の方までエグっても大丈夫になっていました。

そこで、よりよくするため心をエグろうと、YouTubeを物色しアンテナにひっかる曲を探していたら、クリーンヒットしたのが研ナオコ「窓ガラス」(1978)でした。この曲を、これまで全く聞いたこともなく、存在を知らなかったのですが、歌詞のこの部分、

「窓ガラス」作詞作曲/中島みゆき
  中略
 それよりも雨雲が気にかかるふりで
 あたしは窓のガラスで涙とめる
 ふられてもふられても
 仕方ないけれど
 そんなに嫌わなくて
 いいじゃないの
  後略

ここに、うわっと衝撃を受けてしまいました。付き合っていた人にふられたうえに嫌われていることを、こんなにはっきりなじってしまっている!この「身も蓋もない感」は、桜田淳子の歌う「化粧」にもあります。「窓ガラス」の方が原石というか、身もふたもない感が濃いですが。ちなみに、この「窓ガラス」はデビュー前のTHE ALFEEがギター伴奏とバックコーラスを担当していたそうです。動画がYouTubeにあり、すぐに見つかりますので宜しければ。

特に今、私は恋愛的にフラれてしまったという状況ではないのですが、相手が人でもないけれど距離が詰まらないことにイジイジはしています。思うようにならない状況です。それを、この歌詞のようにアケスケに「それよりも」と、曲調も変えながらよっこらせと脇に退けて見せて、自分にとっての厄介ごとに背中を向けて涙を吹っ飛ばせるといいのかもしれないと思いました。すごい曲です。

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