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鬱憤晴らしのビスケット作り

それは一昨日のことだった。

彼氏が整骨院に行くついでにケンタッキーを買ってくれると言うので、新作のガーリックチキンとビスケットをお願いした。

ガーリックチキン、というのはあくまでもサイドメニュー。私にとってのメインメニューはビスケットだった。

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(画像:ケンタッキー公式HPより)

あの分厚くてまあるいビスケットの中には夢がいっぱい詰まってる。表面のサクッとした食感と中のふわっとした食感の両方が楽しめるのが嬉しい。「サクッ」「ふわっ」この2つとも、添えてあるメープルシロップとよく合うのだ。

学生の頃はこのビスケット欲しさに駅前のケンタッキーに寄ったこともある。お肉よりも断然ビスケットの方が魅力的だった。

そのビスケットを数年ぶりに食べられる!
彼氏よ、ありがとう。ケンタッキーというワードをCM以外で聞いたのは何年ぶりだろう。ずっとケンタッキーとは程遠い生活をしていたんだな、久しぶりに食べられてすごく嬉しい・・・!!と、ワクワクしながら彼氏の帰りを待っていた。

それなのに。

あろうことか、彼氏はビスケットを買い忘れていたのだ。

「よんちゃんごめん・・・!!本当にごめん!!」

必死に謝る彼氏に対して「いいよ、大丈夫」と返すが、悲しみは隠せない。食の悲しみはそう簡単には消えないのだ。

「もう一回ケンタッキーに行って買ってくるね!!」

と焦る彼氏。なんて健気なんだろう。ビスケットごときで悲しんでいることが申し訳なくなってきた。「それこそ不要不急の外出になるからもういいよ」となぜか私が彼氏をなだめて、大人しくガーリックチキンを食べることにした。

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あれから2日が経ったというのに、私のビスケット欲はまだ消えない。

どうしても食べたかった。だから自分で作ってみることにした。ちょうど今朝のことである。

ネットで「ケンタッキー ビスケット レシピ」と検索すると、ぞろぞろ作り方が出てくる。私のようなケンタッキービスケット愛好家が案外多いことを知った。レシピを生み出した先人たちには頭が下がる。本当にありがとございます、皆さまのレシピが私を救っております。

今回は一番最初に目に入ったクックパッドのレシピ通りに作ることにした。

レシピはスコーンそのもの。思いのほか簡単に作れてしまい、拍子抜けしてしまった。

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とはいえ、なんか、違う。

これはただのスコーンではないか。作っている段階から薄々気づいていたけれど、これはスコーンのレシピで出来上がったものもスコーンではないか。

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彼氏がお詫びに買ってくれたメープルシロップをたっぷりとかけて食べたら、それなりにケンタッキーだった。

でもなぁ、やっぱり本家のビスケットが食べたいな〜

私の鬱憤はまだ晴れていないようだ。

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