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バフの発揮に大切な要素は3つ

3秒で読む 記事要約

・ドラクエから学ぶ、バフの発揮に大切な要素
・バフの発揮に大切な要素は、3つ
 1,「勝ち負け」を定義する
 2,仲間の理解
 3,レパートリーを増やす
・まとめた図

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こんにちは。米川(@yoneshi0320)と申します。
現在2社で代表/役員を務め、普段は大企業に対し人事領域の支援をしています。

noteのテーマは、”バフ人材”。前回記事はこちらです。

 全員複業&パラレルワークで経営しつつ、大企業と複数プロジェクトを行う経験や直近プロジェクトでの学びなど、noteでのみ読める内容です。

 リモート/テレワークで今までと違う領域・職種の人との仕事が増え、あまりうまくいかない方の参考になれば嬉しいです。

それでは以下からどうぞ。

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ドラクエに学ぶ3つの要素

前回記事では、「バフ人材に必要な要素」を解説しました。
今回はドラクエの例を出しながら、バフの発揮に大切な要素を3つに分けて解説します。

結論から言うと、
(1)勝ち負けを定義し →(2)仲間を理解した上で →(3)レパートリーを増やす 
この3つのみ、です。


負け=味方全員のHPが0になること 

 そもそも、「ゲーム」とはなんでしょうか?

”ゲーム(英: game)は、勝負、または勝敗を決めること。守るべきルールがあり、環境または他人との相互作用を元に行なわれる活動である。日本語へ取り入れられた際にプレイ(英: play)と混同され、国内では和製英語として「遊び」や「遊戯」の意味で使用されることもある。”

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/14 00:09 UTC 版) 

要約すると、「構造(=ルール×環境)のなかで、勝敗を決めること」だと言えそうです。

ドラクエに置き換えると「街やダンジョンなど道中で得る経験値/ゴールド を駆使し(=構造のなかで)、魔王を討伐する(=勝敗を決める)」

その際、「戦闘」の敗北条件は、「(自分含めた)味方全員のHPが0になること」です。
ドラクエでも敗北時はわかりやすく哀しげなBGMが流れ、「ぜんめつ」の文字が出現します。

勝敗の定義はなぜ重要か


ではもし、勝ち負けの定義がないと、どうなるのでしょう?

おそらくそのゲームでは、わたしたちは何をしていいのか分からなくなります。
そしてバフも、意味なき行為に成り下がります。

なぜならバフの定義は、”ステータスアップなど、自身や味方の性能・能力を向上させること”です。
勝ち負けが定義されていないと向上の方向性がわかりません。

「仲間全員のHPが0になる=敗北条件」だからこそ、HP回復や防御アップの魔法がバフとして効果を発揮するのです。

バフの発揮に大切なこと、1つ目は「勝ち負け」を定義することです。

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※実は、勝ち負けの定義の前に「構造の把握」が必要なのですが、長くなるので別記事でご紹介します。


戦士に魔法を使わせるな。

さて、いきなりですがクイズです。
「かならず負ける戦闘」の条件はなんでしょう?


(シンキングタイム)


答えは、「得意じゃないことをやる/やらせる」です。

ドラクエでいうと、
戦士(=体力と力が強く、魔法とMPが低いキャラ)に魔法を使わせ、
魔法使い(=魔法とMPが高く、体力と力が低いキャラ)に物理攻撃をさせる。

こんなパーティがいたら、どうでしょう?
優秀な回復役(=バフ人材)がいたら負けないかもしれませんが、勝てるイメージは湧きません。


「なにを当たり前のことを……」と拍子抜けしましたか?
でも、世界一の投資家がわざわざ言葉にするくらい、わたしたちができていないことです。

世界有数の大富豪/投資家 ウォーレン・バフェット氏は、次のように述べています。

”人生のモットーとして「自分の『能力の輪』を知り、その中にとどまること。輪の大きさはさほど大事じゃない。大事なのは、輪の境界がどこにあるかをしっかり見きわめることだ」”
(以下、出典)

バフェット氏がいう、
「能力の輪の中」イコール「得意なことを発揮できる範囲」であり、
「輪の境界がどこにあるかをしっかり見きわめる」イコール「得意なことと苦手なことの境界を見極める」なのです。

あなたの仲間であるクリエイター、エンジニア、コンサルタントetc...。

彼ら彼女らの得意なことはなんでしょう?
反対に、苦手なことはなんでしょう?
それらを、どうして得意/苦手に思うのでしょう?

そして誰より、あなた自身の得意なことや苦手なことはなんでしょう?

チームの能力を最大限発揮する=バフの発揮のため 大切な2つ目は仲間を理解することです。

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「いいね!」だけじゃ、ものたりない。

チームの勝ち負けを定義し、仲間や自分の得意なこと・苦手なことを理解した。

その上で、最後に大切なことはなんでしょう?


それは、チームで勝つためにレベルアップをすることです。

バフ人材のレベルアップとはすなわち、バフのレパートリーを増やすことです。

ドラクエでは、1回の回復量が多い魔法”ベホマ(味方1人の体力が完全回復)”や、復活呪文”ザオリク(味方1名をHP満タンで復活)”を覚える。
そうすることで、チームが取れる選択肢がどんどん増えます。

ここで大事なのは、バフには逓減(ていげん)性(=同じ技をかけ続けることで、上昇率がだんだん低くなる性質)があることです。

例えば、映像クリエイターの作品に毎回「かっこいい!いいね!」だけを伝えるのは最低限必要です。
ただ、それだけでバフになり続けるか?(=能力が向上し続けるか?)と問われると、難しいでしょう。

僕が採用映像を作った際、クリエイターに向けてチーム内から次のコメントがありました。

”かっこいいね!
今回の映像、狙いの『この人に会ってみたい!よし、会社に応募しよう!!』って、ほんとうになる。
現に、なにも背景や会社のこと知らない、自分の奥さんに見てもらったら、「話している人に会ってみたいし、ちょっと好きになった」ってさ!”

一流の映像クリエイターは、僕たち一般のビジネスパーソンが思いつかないような角度や深さで、観る人の心情を考え作品を創っています。

それが実際どう届いたのか?
適切なフィードバックをわたしたちが返すことで、クリエイターが自身の表現を検証できます。

それにより、クリエイターが更にレベルアップする機会を提供できるのです。

バフの発揮に大切な3つ目は、レパートリーを増やすことです。

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さいごに:まとめと次回予告

 最後に、3つの要素をまとめた図を載せます。

 大切なので繰り返すと、
(1)勝ち負けを定義し →(2)仲間を理解した上で →(3)レパートリーを増やす。

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 もしバフ人材を目指す方がいれば、この3つを参考に思考・行動を振り返るのがおすすめです。


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ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
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次回は2021年08月14日(土)更新予定。

よろしくおねがいします。
がんばるぞ。

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