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#78 「読書で親子関係が良くなる」は本当!? その秘密に迫ります!

こちらは一部のみの書き起こしです。 読書のコツやエピソードが満載の「おたよりコーナー」は、Podcast限定でお届けしています。
今回募集したテーマはこちら。
「お子さんの読書を見守っていて、びっくりしたことはありますか?」

▽本編ではこんなおたよりにお答えしています。

ずっと童話館のブックサービスを利用していて、幼児向けの絵本はかなり充実しているわが家。でも児童書にはなかなか手が伸びませんでした。デルフィニア戦記からのシリーズをきっかけに、転スラや薬屋のひとりごとなど話題のものを読む程度。小1の末っ子はせいぜい漫画。

こういう所が、おもしろかったよー!!
〇〇な所が気に入ると思うから読んでみてもらいたいなー。感想会したい!と純粋におすすめします。人物伝に興味を持たなかったときは、好きそうな表紙を購入したら読んでくれました。伝記から歴史物につなげたかったのですが、なかなか興味を持ってくれません。


「読書で親子関係が良くなる」は本当?

今回はまず、ヨンデミーをご受講中の保護者さまからいただいたエピソードをご紹介します。

まずはミーナさんからいただいたこちら。

ヨンデミーを始めてから娘につられて私も本を読む時間が増えました。
どうしても、親子とは主従関係が生じますが、本の話をするときは、一人の人として娘とは対等に時には尊敬の念を示しながら話すことができます。最近のおすすめ本や、感想を聞きながら共感したり違いを認め合うことが楽しくてたまりません。
本を通して、娘と新たな関係性を築けています。(中略)私たち親子関係の底上げをしてくれているよなぁとつくづく感じました。

次にMさんからいただいたこちらです。

最近うちの息子も褒めると「そ、ぉかな」と踊り出します。以前はこんな素直な反応じゃなかったので信頼関係が少しだけ築けてるのかな?少し自信がついたのかなと嬉しくおもいます。

最後に、本との出会いを増やすためにヨンデミーを始めた、3兄弟の母さんからいただいたこちら。

 自分が想定していた本と比べると、三男は簡単な本から、ジャンルは広くてOKでした。次男は、長さと内容選びが難しく、とにかく数当たることが大事な様子です。長男は、心の機微が少し分かるようになっていて、心温まるストーリーが好きでした。彼は普段トゲトゲしている様子も多いですが、心は成長していることが何よりうれしく思いました。
それぞれの子供の感性が本を通じて分かるようになり、特に長男は本について感じたことについて話をできることで会話の機会や楽しみも増えました

この3つのご家庭に共通するのは「読書を通して親子関係が良くなった」という声です。紹介したご家庭以外にも、こうしたエピソードはとても多く届きます。

「良い親子関係」はこれからずっと必要になる

この「親子関係が良い」という状態は、「日常が楽しくなる」ことだけにとどまらない影響力を持っているんです。

例えば、お子さんがお友だちとトラブルになってしまったときを考えてみましょう。
子ども同士で解決できればいいのですが、「怒られそう」「バレたくない」と黙ったままで、いつの間にかお子さんの心が傷ついてしまう例もあります。
そんなとき、保護者さまに打ち明けてくれる状態であれば、保護者さまも手を貸したり、気持ちを受け止めてあげたりできるでしょう。

もちろん、小学生のお子さんにもご家族にすべてを話してくれるわけではありません。
保護者さまは「本当に大変になったら、お子さんが話してくれるだろう。だから見守ろう」というように、お子さんを信頼できる。お子さんは「いざというときには家族に話せるんだ」と思える。

そのような親子関係が築けている状態であれば、親子ともに安心して日々を過ごすことができます。

そして、それは今に限った話ではありません。

実は、将来的にはさらに「良い親子関係」が必要になります。
なぜなら、お子さんが中学生、高校生……と成長していく過程でお子さんの進路や人間関係など踏み込んだ話をする機会が訪れるからです。

ですが、親子の信頼関係は一朝一夕で築けるものではなく、日々の積み重ねで大きく差が開くものです。
だから、「本音を話してもらいたい」というタイミングが来たときに、お子さんに声をかけ始めたり、働きかけたりするのでは手遅れになってしまうかもしれません。

まずは会話の「量」が大事

では「良い親子関係」を築くポイントは何なのでしょうか。
それは、会話の「量と質」を意識することです。

まずは会話の「量」です。
お子さんとの日々の方の中で、まずは小さな会話でいいので、とにかく毎日積み重ねることが大切です。

会話をせずに受け取れる情報には限界があります。
お子さんの機嫌は態度や表情に出ていれば察することができますが、「怒っている」と分かっても、「なぜ怒っているのか」や「何に怒っているのか」は会話をしてみないと知ることができません。

内容はささいなもので構いません。会話の量を増やして、お子さんのことをできるだけ知ることから始めましょう。

親子の信頼関係には会話の「質」を高める話題が必要

そして、会話の量をクリアできたら、次は会話の「質」です。
いくらご家庭でたくさん会話があったとしても、それだけで信頼関係を築くのは難しいんです。

例えば、「宿題したの?」「学校で何やったの?」という保護者さまの問いかけに対して、「やった」「やってない」の一言で終わってしまったり、「普通」としか言ってくれなかったり……。
親子の会話が毎日似たり寄ったりになってしまう、お子さんに対してきつい言い方になってしまう、というお悩みを抱えるご家庭も多いのではないでしょうか。

日常的な会話で、お子さんの気持ちまで踏み込んで話す機会は少ないものです。
お子さんが自然と楽しみながら自分の気持ちを話せる話題が必要になります。

読書は会話の量と質を高める話題になる

ではどうすれば、ご家庭で会話を増やしながら、話題の質を高めることができるのか。
実は、会話の量と質を叶えることができ、そこから親子の信頼関係を作ってくれるのが読書なんです。

ここで、冒頭に紹介したご家庭の声を、もう一度見てみましょう。

ヨンデミーを始めてから娘につられて私も本を読む時間が増えました。どうしても、親子とは主従関係が生じますが、本の話をするときは、一人の人として娘とは対等に時には尊敬の念を示しながら話すことができます。最近のおすすめ本や、感想を聞きながら共感したり違いを認め合うことが楽しくてたまりません。本を通して、娘と新たな関係性を築けています。(中略)私たち親子関係の底上げをしてくれているよなぁとつくづく感じました。

ミーナさんは、本の感想を聞きながら、共感したり違いを認め合ったりすることを、親子で楽しんでいます。

保護者さまの方から「○○しなさい」と言いがちな普段の会話とは質の異なる、対等に意見を言い合える時間を作れているんです。
また、本はモノとしてそこにあるので、話すきっかけをすぐに作ることができ、会話の量を増やすのにも役に立っています。

最近うちの息子も褒めると「そ、ぉかな」と踊り出します。以前はこんな素直な反応じゃなかったので信頼関係が少しだけ築けてるのかな?少し自信がついたのかなと嬉しくおもいます。

Mさんのご家庭のように、ほめたときにお子さんが素直に受け取ってくれるのも、読書を通じた会話で育まれた、信頼関係のおかげなのでしょう。

▽「素直さ」と読書の関係については、こちらで詳しくお話しています。

自分が想定していた本と比べると、三男は簡単な本から、ジャンルは広くてOKでした。次男は、長さと内容選びが難しく、とにかく数当たることが大事な様子です。長男は、心の機微が少し分かるようになっていて、心温まるストーリーが好きでした。彼は普段トゲトゲしている様子も多いですが、心は成長していることが何よりうれしく思いました。それぞれの子供の感性が本を通じて分かるようになり、特に長男は本について感じたことについて話をできることで会話の機会や楽しみも増えました。

3兄弟の母さんは、「自分が想定していた本と比べると……」と言ってご兄弟の本選びの特徴をそれぞれ挙げてくださっています。
読書をしていなければ知ることができなかったお子さんの感性です。

どのご家庭も、特別なことをしているわけではありません。
読書を通して、まず会話の機会が増えています。
そして、本の話をすることで、日常では見えてこない、お子さんの本音に踏み込むようなところにも触れられています。
本を親子の共通の話題にすることで、会話の量と質、どちらも叶えることができるんです。

そしてこの本について話す時間が、1日5分でも積み重なると、やがて大きな差になります。
「読書を通して親子関係が良くなったというお話はよく聞く」というのは、本について話す時間を積み重ねた結果の現れなんですね。

▽本が親子の共通の話題になるというお話はこちらでもお話しています。

▽関連して、こちらでも読書が保護者さまとお子さんの両方にもたらしてくれる良さについてお話ししています。

▽こちらのミカタラジオでは、ヨンデミーメンバーが実際に本を共通の話題にして両親と話していたというエピソードが語られています。

最新回はPodcastで先行公開しています。
『おうち読書のミカタラジオ』特設サイト

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