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映画館より愛をこめて vol.1 ~映画館に行ける幸福~


ウォーキングの許可が出て、ついに2時間座ってられる身体になりました。
感動が止まりません。
いきなり何言ってんだよ、知らねえよ、という方いらっしゃるでしょう。
ヘルニアを患ってサブスク映画を心の糧に生きていた人間の日記「映画館にいけないすべての者たちへ ~サブスクでみれる映画だけが救いの日々~」を未読の方は以下からどうぞ。




ヘルニアヘルニアいうててもね!
人生仕方ないですから!
映画館っていいですね!



さて、記念すべきヘルニア復活記念作品はこちら!



悪は存在しない


「ドライブ・マイ・カー」でもタッグを組んだ音楽家・シンガーソングライターの石橋英子と濱口監督による共同企画として誕生した。

 自然豊かな高原に位置する長野県水挽町は、東京からも近いため近年移住者が増加傾向にあり、ごく緩やかに発展している。代々その地に暮らす巧は、娘の花とともに自然のサイクルに合わせた慎ましい生活を送っているが、ある時、家の近くでグランピング場の設営計画が持ち上がる。それは、コロナ禍のあおりで経営難に陥った芸能事務所が、政府からの補助金を得て計画したものだった。しかし、彼らが町の水源に汚水を流そうとしていることがわかったことから町内に動揺が広がり、巧たちの静かな生活にも思わぬ余波が及ぶことになる。

映画.comから引用


映画館復活一発目としては、結構渋いチョイスだったけれども、我ながらナイスチョイス。
新しい映画の中身をたくさん書くのは嫌なので、箇条書きで映画の魅力を書くだけにとどめようと思います。



・撮影方法が挑戦的で奇抜なもので、かつ、その一つ一つの意味(を考えるの)が面白い。


・映画の題名の意味を考える気持ちよさ。また、映画の題名によって解釈が縛られるという初めての体験。


・どこかのシーンにおいて、どれかのキャラクターに自分事化できる部分が出てくるでしょう。自分事化ができたところで、もしかしたら今は分かんないけれど、別のキャラクターのこの立場になる可能性もあるぞ、という予感。



良いところを並べてみると、「観客が考える」ところに面白味がある映画なんだなぁと思います。
それは濱口監督の映画に、考える余白がたくさんあるからそういうことになるのでしょう。

それから、自分はラッキーだったんですが、出町座で映画を見た際に、偶然キャラクターの一人を演じた大美賀均さんの舞台挨拶を見ることができました。
大美賀さん曰く、「この映画は音楽アルバムみたいな楽しみがある映画です」と。みればみるほど楽しいし、発見がある。何度も見たくなるような魅力が詰まった映画だと。確かに映画製作のその背景から音楽は素晴らしいし、はっとするような美しい景色がたくさん映るシーンもある。


というわけで、いい意味で「遊び」のある、極上の会話劇がある、美しい音楽アルバムのような映画、おすすめです。
おそらく監督と制作側の意図であるだろう、ミニシアターだけで楽しめるというのも映画好きとしては粋を感じますね。


映画、最高。
映画館で見る映画、最高。


もっかい言うとこ。
映画館と映画、最高。


あ、この映画のエンディングには多くの解釈があり楽しいのですが、映画製作の背景やその一つの答えとして、映画を見た後には以下のインタビューもおすすめです。



映画館ってごっつ好きやわぁ



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