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映画館にいけないすべての者たちへ vol.1 ~サブスクでみれる映画だけが救いの日々~


椎間板ヘルニアになりました。


冒頭、文の始まり、序破急の序、起承転結なら起、どあたまから不穏なワードから始めた。
腰椎や頸椎の椎骨と椎骨の間にはゼリー状のクッションがありそのクッションでスムーズな体の動きやショックに対する耐性などをもっているわけで、激しい運動や何か強い衝撃によってそのゼリー状のクッションが椎骨と椎骨の間から飛び出してしまう、それがヘルニアである。飛び出したクッションは背骨に通っている大きな神経に…


このままヘルニア日記を書き進めてもよいけれど、とどのつまり、腰がめっちゃ痛いうえに、足と腰に痺れがでて、全然動けないのであります。
どんな動きをするにも痛みが伴い、運動は禁止、寝てていいならずっと寝とけ、という状態。
いろんな不具合・不都合がでてきているんですが、特に以下2点。


・大好きな運動ができない。ウォーキングも禁止。ストレッチもダメ。というか無理。

・映画館で映画をみれない。



さて、どうして映画館で映画をみれないのか。
まず、映画館にいけない。
バスに乗るのがつらい、というか揺れに耐えられない。
バスの座席の角度に耐えられない。

次に、仮に神の思し召しにより映画館に着いたとして、2時間座っていられない。1時間に1度、立ちあがる必要がある。
映画館で1時間に1度立つ奴がいたら、コルトパイソン(冴羽遼の銃)で撃たれても文句は言えない。


で、仕事はいけるものの、業務中であっても1時間に1度は突然立ち上がって歩行する。
家では基本寝ている。
となれば、自分の楽しみは家で見るサブスク系の映画だけである。

思えば、小さな子供がいる、映画館に行く足がない、忙しすぎる、お金がもったいない、そもそも近くに映画館がない・・・
という人がこの世の中に無数にいるであろうことを想像して、僕は涙を流した。或いは腰が痛かっただけかもしれない。そんな僕たちにとってサブスクの映画というは本当に革命的というか、そりゃ世界が変わるよな、というような発明だと再認識したのであります。

だから、本当は映画館でみるのが一番だし、あぁ映画館にいきたいなぁ、と禁断症状はでているのですが、これを機にサブスク系でみれる映画でよかったものを書いてみるか。
というのがこの書き物の趣旨なのであります~


では、さっそく、今回は2024年6月現在、アマゾンプライムでみられる、2本の映画をご紹介。(ぱふぱふ~


1秒先の彼女

(2021年公開、台湾映画、チェン・ユーシュン監督)

〈あらすじ〉
 郵便局で働くシャオチーは、仕事も恋も冴えない日々を送っていた。そんなある日、彼女は街で出会ったハンサムなダンス講師ウェンソンと、“七夕バレンタイン”にデートの約束をする。しかし彼女がふと目を覚ますと、既にバレンタインの翌日になっていた。シャオチーは失くした大切な1日の記憶を取り戻すべく奔走するが……。

映画.comより引用


これはね~、ものすごくいいですよ。
文章で「いい」って書くなといわれるかもしれないんですが、本当にいいんです。冴えない30女子を演じるリー・ペイユーの絶妙なゆるい生活と、かわいさ。すべてのことにせっかちでドジな彼女の空気感がまるごと映画表現になっているようなほんわかした雰囲気。
それだけで映画が済んだら、ゆるふわだけで終わる映画か…とがっかりするところですが、もうひとつの世界が動き始めた時のさらなるゆるふわ世界にこれまた癒されるという。
なぜバレンタインという日を主人公が失ったのかの理由付けもまたファンタジー。癒されます。


何も考えずにリラックスして観る映画にぴったり。
家でみてるんだから、途中でとめてもいいし、途中で立ち上がってもいい。
非常に自宅映画に合った映画なのであります。


それから、それから、こちらは日本版。
これもアマゾンプライムでみれます!


1秒先の彼

(2023年公開、日本映画、山下敦弘監督)


こちらは好みのわかれるところ。
自分は台湾映画派ですが、日本版は舞台は京都だし、しみけんも荒川良々もでてるので、そういう面白味と安定感がある。(しみけんの安定感とは)
台湾版と日本版を見比べるのも面白いですな~


今日はここまで。
腰が痛み続ける限り、サブスクの映画について書く。
また次回。


P.S.
ヘルニアのときはソファにも座れません。ソファの柔らかさで骨盤がすこし歪むのが痛くて耐えられません。
ソファの優しい柔らかさに、私の腰は耐えられないのです…



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