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はらまさかず

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1972年、愛知県生まれ。 作家、編集者。 日本児童文学者協会理事。同協会子どもと平和の委員会委員長。 那須正幹著作権管理委員。雑誌「日本児童文学」編集委員。 「お父さんとお話… もっと読む
運営しているクリエイター

#創作

「大大大」 はらまさかず

 もっちゃんは、なんとなく、学校にいきたくありません。このまま、家で勉強すればいいのに。…

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「大福」 はらまさかず

ねこの大福は大福もちそっくりです。 白くてもっちりしています。動くのがきらいで、いつもね…

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「森の図書館」 木村研・はらまさかず作・吉澤みか絵

 100年に一度の大嵐で、森の図書館の本はすべて飛ばされてしまいました。  みんなは、がっか…

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「おまもり」 はらまさかず

 ゆうくんは、最近、おねしょをします。  「気にするなって」と、お父さん。  「もう、ねた…

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「お母さんの自転車」 はらまさかず

 トモちゃんは、お母さんの自転車の後ろに乗るのが大好きです。  「トモが大きくなったら、…

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「大きなチョウチョ」 はらまさかず

ようやく雨が上がりました。 久しぶりのお散歩です。 子犬のアルはうれしくて、しかたありませ…

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「マスクをした猫」 はらまさかず

 コッちゃんが歩いていると、マスクをつけた猫が歩いてきました。  「あっ、マスク。どうしたの?」  コッちゃんがきくと、  「もらった」  猫がいいました。  「だれに?」  「おばあさんに」  コッちゃんは、すぐにわかりました。今、近所のおばあさんが、自分の着物をつかってマスクを手作りし、みんなに配ってくれているのです。  「たすかるねえ」  コッちゃんは、いいました。  「うん。どう似合う?」  猫がききます。  「にあう、にあう」  コッちゃんがいうと、猫はうれしそうに

「ツノがはえた」 はらまさかず

 マイちゃんは、お母さんの言うことをぜんぜんききません。  「そんなに言うことをきかない…

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「何が通った?」 はらまさかず

 みんなでお昼ご飯を食べていると、外で、  どるるん どるうん ごたん ごたん と、大きな…

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「雨の日の友達」 はらまさかず

 雨がつづいて、お外で遊べません。   「つまんないな」  のぶくんは、ぼんやり、外をなが…

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「今だけのサービスです」 はらまさかず

 たかしくんは、真夜中に目をさましました。  なんだか、ねむれません。  カーテンをあけて…

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「ながれぼしや」 はらまさかず

〈流れ星が消える前に、願いごとを3回言えたら、その願いがかなうといいます。それは、空の向…

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「ぼく」 はらまさかず

 「お母さんの絵をかいてみましょう」  先生が、いいました。  ハリネズミのトンちゃんは、…

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「月を食べて石になるかいじゅう」 はらまさかず

 陸くんは、マンションの3階に住んでいます。  ベランダからは、竹林がよく見えます。  ここには、かいじゅうが住んでいます。そのことは、陸くんしか知りません。  かいじゅうは、昼間はどこにいるのかわかりません。  でも、夜になると、むくむく大きくなり、竹林のなかから顔を出します。両手をあげて大きな口をひらき、キバをぎらつかせます。でも、大声は出しません。  かいじゅうは良いかいじゅうです。マンションに住んでいる人たちが悪い夢をみないように、守ってくれています。  かいじゅ