「大きなチョウチョ」 はらまさかず

ようやく雨が上がりました。
久しぶりのお散歩です。
子犬のアルはうれしくて、しかたありません。
アルが、はしゃぎ回りながら歩いていくと、
「あっ!」
道に見たことのない生き物がいました。
大きくて、ながーくて、ゆっくりゆっくり。それは、ミミズでした。でも、アルは、ミミズを見たことがありません。
「チョウチョのこどもかなあ」
といって、葉っぱの上においてやりました。

その日、アルはワクワクして、なかなかねむれませんでした。
ようやくねむりについた後、夢を見ました。
夢の中で、大きなチョウチョが飛んできて、
「さっきは、ありがとう」
といいました。大きなチョウチョは、おれいに、アルを抱いて空をいっしょに飛んでくれました。
(2020年7月4日一部修正)

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