「ギンガのハロウィン」 はらまさかず
今夜の喫茶ギンガは、いつもとちょっと違います。
お店のなかが、ハッピーハロウィン。
「どうしたの、マスター」
ぼくが、きくと
「ことしもなんだか、さみしいからさ」
と、かぼちゃの仮装をしたマスターがいった。
「都会のほうでは、さわいでるみたいだよ」
「ふーん。はい、かぼちゃプリン。サービス」
ぼくは、プリンを食べた。
うん、おいしい。
それにしてもマスター、仮装なんてしなくても
かぼちゃにそっくりなのに。
「あ、そうだ。さっき、外に、おばけの仮装をした猫がいたよ」
ぼくは、