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3月のどすこい甲子園

昨日、鹿児島県指宿市で行われた、将棋の竜王戦7番勝負の第4局。


現役最強棋士との呼び声も高い、豊島将之 竜王に対するは、
前人未到のタイトル100期を目指す、
50歳にして将棋界の生ける伝説、羽生善治 九段。


3局を終え、豊島2勝・羽生1勝と、豊島竜王が一歩リード。


当初は、11月12・13日に福島で行われるはずだった第4局でしたが、
羽生九段の体調不良により、昨日の指宿に延期となりました。


本局は、abemaで対局開始から、2日目の終局まで視聴しましたが、
終始淀みのない指し手で、豊島竜王が113手で勝利しました。


これで豊島竜王は初防衛に王手、羽生九段はタイトル100期に暗雲…、
全国の将棋ファンから、大きな注目を受けた対局でした。





ところで、私の趣味と言っていいのか、特技なのかは分かりませんが、
結果を見たり、戦績を覚えたりすることが、割と好きで得意です(笑)。


ことの始まりは去年、職場のデスクが専務の目の前だった頃(笑)、
ストレスのあまり、一日に7~8回はトイレに行っていたように思いますが、
その都度、気晴らしに2chのまとめサイトを流し読みしていました。


そこで興味を持ったのが、
「2ch名人」という、将棋のまとめサイトでした。

当時は、将棋棋士の名前など、
「羽生善治」位しか知らなかった私ですが(笑)、
以前から、3月のライオンはマンガもアニメも好きだったので、
現実の将棋界にも、いくらかの興味は持っていました。


2ch名人で毎日のように流れる対局結果と、
それについて語りあう将棋ファン達の言葉が、
何ともドラマチックで惹き付けられるものがあり、
職場のトイレで眺め続けているうちに(笑)、
段々と将棋界の全体像や、各棋士の戦績や好不調、
注目すべき棋士や棋戦などが見えてきました。





高校時代から、格闘技を観るのが好きだった私ですが、
試合映像だけでなく、彼らの戦績を読むのに結構ハマっていました。


その後、大相撲や高校野球なども、結果を見て「おーっ」と一喜一憂し、
戦績や勝ち上がりなどを調べて「なるほど…」と思ったりするうちに、
「試合見なくても、結果サイトだけ更新してくれれば自分は楽しめるな」
などという(笑)、謎の感想を抱いたこともあります。





さて、全将棋ファンが注目したといっても過言ではない、
竜王戦第4局の傍ら、同日11月27日に行われていたのが、
「朝日杯 将棋オープン戦」の2次予選。


朝日杯は、200名近い棋士が参加する大規模な一般棋戦。


1次予選通過者(16名)と、シード参加者(16名)による2次予選は、
32名がA~Hの8ブロックに分かれ、
各4名によるトーナメントを勝ち抜いた8名が、
本戦トーナメントに進出できるという、非常に熾烈であり、
かつ、トップ棋士以外にも広くチャンスが与えられる棋戦と言えます。



私が個人的に注目していたのが、2次予選のGブロック。


これが予選とは思えない、錚々たるメンバーが顔を揃えた、
"死の山"と言っても過言ではない組み合わせです。



Gブロック4名の中には、全棋士のうち選ばれた10名しか入れない、
将棋界トップのA級棋士が何と2名。

斎藤慎太郎 八段と菅井竜也 八段、今期A級入りを果たした者同士です。


さらには、今期最多連勝記録を保持し、目下13連勝中、
B級2組の澤田真吾 七段までもが参加するという、
おそらく8つの中では、最も過酷なブロックではないでしょうか。



2次予選Gブロックは、ワンデートーナメントで実施され、
この壮絶な戦いを制したのは、度重なる大番狂わせの末、
全くノーマークだった、C級2組の西田拓也 四段となりました。


京都市出身、25歳でプロ入りした西田四段は、現在29歳。


C級2組順位戦では、現在3勝3敗の五分。


これだけ見ると棋士としての実績は、残り3人と比べて、
大幅に後れを取っているように思いますが、
これまでの実績は"今日勝つこと"とは、全く別なのが勝負の世界。


A級順位戦を4勝0敗で単独トップに立っている斎藤八段と、
菅井八段を破って今期14連勝とした澤田七段を、
立て続けに連破した"ダークホース"の西田四段が、
朝日杯の本戦トーナメントに勝ち進みました。





以上、対戦結果と戦績だけで、これだけ物事は楽しむことができます(笑)。


皆さんも、職場で辛いことがあった時や、何だかお腹が痛い時、
職場の席を上司の目の前にされてしまった時(笑)などは、
是非、2ch名人を眺めて、将棋知識ゼロの状態で、
各棋士や各棋戦の悲喜こもごもを、堪能してみてはいかがでしょうか。




大相撲や高校野球についても、以下同文です(笑)。

その100円玉が、誰かの生きがいになります!