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何者かになんてならなくていい


『大人になったら、何になりたい?』

この質問に答えたことのない人は、きっといないんじゃないだろうかな。
人生で一度は聞かれた質問で、人生で一度は答えたこともあるはず。どのくらい真面目に考えたかはわからないけれど。

ここでいう『大人』って何歳のことなのか、どういう状態なのかわからないけれど、気付いたらいつの間にか聞かれなくなっている質問でもある。

そこで、このnoteを読んでいるみなさまに改めて聞いてみたい。

『1年後、5年後、10年後、どんな風に生きていたいですか?』


子どものころは、『何に』なりたいかを考えていた。

不可能を知らない幼稚園の頃は、ウルトラマンやサンタクロースになれると思っていた。

だけど不可能ということを少しずつ知ってきてからは、この質問は職業を指すものに変わってきた。
花屋さん、ケーキ屋さん、学校の先生。
身近に存在している職業の名前を列挙するようになった。

そういう答えを持つようになってからは、何かの職業に就くことが人生のゴールのように感じていた。

なりたい大人像になるために、頑張らなきゃ!と思っていた。
なりたい大人像になることが、夢を叶えること。すべてが報われるんだと思っていた。


そんな『将来何になりたい?』という質問が、『卒業したら何になりたい?』というものすごく直近の未来になってみて、思い描いた職業だけではなくて、会社の体制や福利厚生、給与面などいろんなことを考えないといけないんだと知る。

あぁ、わたしはウルトラマンにもサンタクロースにもなれないだけじゃなくて、なりたかった職業は給与が安いとか女性には厳しいとか、そんな現実が待ち構えていたんだなぁ、なんて気付き始めてしまう。

そして現実は、就職しても人生は続く。
そして新しい人間関係も生まれるし、悩みだって芽生える。
思っていたゴールは、まったくゴールなんかじゃなかった。

どこまで歩いても、びっくりするぐらいに現実が続いている。
当たり前なことだけれど、人生でそのことを忘れてしまっていたことが度々あった気がする。入学したら、就職したら、結婚したら。なんだか生まれ変われるような気がしている。そんなことにはならないんだけど。


どんな職業に就きたいのか、その考えや目標はすごく大切なこと。

だけど、その職業に就くことでどんなことがしたいのかを考えることはもっと大切なこと。
どんな人生を歩みたいのか、どんなことをしたいからその職業に就くことが必要になってくるのか。自分の人生をどんな風に生きたいのかなって考えることが大切なことなの。

世界中飛び回って刺激を受けたい人もいれば、すぐそばにいる人たちを幸せにしたい人もいる。
満員電車に乗らない人生がいいと思う人もいれば、夜早く寝れる人生がいいなって人もいる。

みんな違うのは当たり前だから、自分の生きたいように生きれる人生を築いていけたらいいと思う。

何者かになんてならなくていい。
今の自分をどんな風に活かしていくのか、だれでもない自分がどんな風に生きていくのか。それが大切。


『1年後、5年後、10年後、どんな風に生きていたいですか?』


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