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やさしさと勇気の連鎖初夏の朝 長いつぶやき9

2ヶ月前、こんなエッセイを書いたのを、覚えていらっしゃる方はいるだろうか。
今日は明日私用で定時上がりを達成すべくめちゃめちゃがんばってへとへとで書くのを諦めかけたが、つぶやきレベルで書いておこうと思う。

今朝うれしいことがあった。
どのくらいうれしいかというと、出社して手帳を開いて忘れないよう書き留めておくくらい、うれしくて、忘れたくないなと思ったんだ。
最初に貼ったエッセイでの出来事から2ヶ月。
朝の満員電車で「大丈夫ですか」「ありがとうございます」と何度も言い合っている声が聞こえた。
満員電車で見えなくて、でも何かいいことをした人がいて、感謝してる人たちがいるんだと、うれしくなった。
間もなく終着駅。その一駅前で結構人が降りて少し余裕ができ、やっと事情がわかった。
電車の乗降口の手前に、スーツ、ショートカットの女性が立って、頻りに後ろを気にしながら声をかけている。後ろには、車椅子の方と押す方がいらして、押す女性は片手で手すりを持ち、もう片手で車椅子を支えていた。車椅子のおばあさんも、ご自身で固定し、体勢を整えてていた。そのおばあさんが前に落ちないよう、スーツの女性がさりげなく前にいて、ドアが開くたび気にしていたのだ。
降りるとき、どうぞと差し出す手を、急ぐだろうから、私たちは最後にゆっくり降りますからと丁重に断り、何度も頭を下げて心を込めて感謝していた。
スーツの女性はあいさつの後一礼し、颯爽と歩き、あっという間に改札口に消えていた。

感動して、うれしくなって、あんな風になりたいと思った。しんっけんかっこよかった!
すぐにはなれない。でも、なれるように、いっぱい調べて知って、いっぱいシミュレーションして、勇気をためて、少しずつできることからやっていきたい。
そう、改めて決意した、5月のある朝の話。

大丈夫?ええありがとうその応酬満員の人越しに聞く朝

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