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こんばんは。

弾丸で東京での用事を済ませて大阪に帰宅中の横田です。今回は久しぶりに車で移動しております。

用事が午後からだったから、午前中の間に何人か連れて美術館に行ってきたんだけど、最近の出来事と関連して思うところがあったので簡単に書いてみる。

■松方コレクション

という展示を見てきた。国立西洋美術館の開館60周年のイベント。

1900年前後の当時、川崎造船の社長を務めていた実業家の松方幸次郎氏が集めた芸術品展なんだけど、モネの「睡蓮」とか、ロダンの「地獄の門」「考える人」、他にもマネドガなどの著名作家から直接買い取った作品なんかもあって、ミーハーなぼくには面白い展示だった。

第一次世界大戦前後の時代に生きた彼のプロフィールを見ていると、松方氏は相当な権力者であったことがわかる。美術館建設を夢みて美術品をコレクションすることができたのはその財力があったからだったと言える。

一緒にいったぬのさんが詳しく書いてくれてるので、ないようについてはこちらを。

あと、これはもう少し詳しく調べてみたいところだから半ば憶測になるんだけど、この「松方コレクション」は、彼の単なる趣味だったのかと問われれば、そうではなかった、とぼくは考えている。

もちろん、はじめは純粋な収集活動だったとは思うんだけど、欧米諸国を中心に商売をしているビジネス上の付き合いが各国にあり、実業家として資本を有する彼に対して、世界大戦真っ只中の時代背景で、政治的な思惑が至らなかったとは考えにくい。

実際に、潜水艦の設計図を入手するカモフラージュとして美術品の売買をしていたことが書かれるキャプションもあり、「美術・芸術の政治利用」は、この日本でも行われていたのだろう。と、読み取った。

■美術・芸術の政治利用

というのも、以前観た映画「ヒトラーvsピカソ 失われた名盤の行方」の中での描写が印象的だった、「美しい=正しい」という大衆の価値観を利用して人々をコントロールする、独裁国家を築いたヒトラーの芸術的アプローチを思い出した。

前にちょっとだけ書いた記事。

■「エンタメ」の政治利用

現代において、こうした政治的プロパガンダに美術や芸術が用いられている例は、今のところぼくは認識していないんだけど、「エンタメ」がそのツールになっていることは認識している。

例えば、ディズニー好きには悪いんだけど、ディズニーの闇の部分を調べてみると、かなりあやしい。この本とかオススメ。

そして、エンタメと言えば、「笑い」。

笑いと言えば、話題の吉本興業。わかるよね。

最近、ここの事務所の芸人さんや、ほかの芸能人、モデルなんかが、自民党のプロモーションとして使われているシーンがニュースになってたのとか覚えてると思うんだけど、いかにも、だよね。

これ。あからさまなやつ。

ぼくたちが当たり前のように享受している「エンタメ」は、もちろん全てじゃないけど、大衆をコントロールする武器としてとても有効なのだという視点さえ持っていれば、世の中で起こっていることに対して、少しは疑問を持てるようになるんじゃないかな。

闇営業 反社会勢力 政治的プロパガンダ

怖い国だよ、ほんとに。


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