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子どもを2人産んで、先生に復帰したけれど。

2回目の育休を終え、
この4月から仕事に復帰した。

私は、小学校の先生をしている。

結論からいうと、
4月からの日々は
信じられんくらい大変だった。

前回書いたこの記事も、

かなり前から書こうと思って
書き始めて下書きに保存していたのに、
なんやかんやで全然進まなくて
先日ようやく書き終えられた。

私にとってnoteを書くことは
一つのバロメーターみたいなもので
書くことで心の状態を推測ってるとこもある。
それが、なかなか書けない状態になった。
とにかく心に余裕がなかった。

小学校はせっかく夏休みに入ったし、
ようやく時間が少し出来たので
何が大変だったのか記憶のあるうちに整理しておこうと思い立ち、
今noteを書いている。

仕事面でいえば、
久しぶりに仕事に戻ったら
タブレットの導入や感染症対策などで
めちゃくちゃ色んなことが変わっていた。
それを1から覚え、実際にやるのは大変だった。

生活面でいえば、
仕事と育児の両立をするのは大変だった。
息子達の突然の体調不良に、
旦那とお互いの予定を確認しながら
どちらが病院に行き看病し、
どちらがもう1人の面倒をみるかなどで
結構揉めたりもした。


仕事に復帰した日の翌日から
いきなり長男が保育園で濃厚接触者になり
しばらく自宅待機しなくてはならないという
何とも雲行きの怪しいスタートを切った4月。
クラスの子ども達に初めて教室で会う大切な日も、
私は学校に行けなかった。

個人面談の時は、
昼間は体調の悪い次男を家で看病し、
お昼過ぎに旦那と看病をバトンタッチして
個人面談をする為に学校へ急ぐ。

夏休み3日前から
長男が高熱を出して学校に行けなくなった。
クラスで計画していたお楽しみ会を
皆と一緒にやることは出来なかった。
(他の先生が入ってくれて、
クラスの子達は楽しめたのが救い…)

4月のスタートの日も
夏休み前の最終日も
それ以外に何度も休んだ日も

家でやるせない気持ちになりながら
目の前でグズグズ泣く息子達の相手をしながら
教室にいる子ども達のことを考えながら

「子育てしながら働くって、こういうことだ!
仕方ないんだからクヨクヨするな!」

自分に無理矢理言い聞かせた。

そう。
誰が悪い訳でもない。

でも、さっきカッコつけて
〝仕事と育児の両立〟って書いたけど、
ほんとは全然両立出来てなくて
むしろ共倒れ感が凄い。

思うように仕事も出来ないし、
思うように子育ても出来ない。

とは言え、こうなることは予想はついていた。
なんせ、長男の時の復帰で
1度経験していたので。


ところが、今回の復帰は
前回の長男の復帰の時よりも、
ちょっとしんどい。

〝子どもが2人になったから〟とかじゃなくて、
ちょっとしんどい。

その理由は、分かってる。

一緒に働いている人達は
どの人も優しくて、
どの人も良い人だ。

だけど、なんとなく感じてしまう。
上手く言葉には出来ないんだけど。


仕事に復帰して改めて思う。

私は家族が大事だ。
仕事も大事だ。

だけど、どちらかを優先するとしたら
それは家族になる。

別に家族を優先するからって、
仕事で手を抜いてる訳でもないし、
出来なかった時に言い訳にするつもりもない。

でも、「家庭が1番です」と堂々と言えない。
ものすごく言いづらい。
その言えない感じと、理解されない感じが辛い。

だから、前よりも
しんどいんだと思う。


息子が熱を出すと、
クラスを誰かに預けて、
旦那と順番に家でせっせと看病をする。

誰が悪い訳でもないと思っていたけれど、
4月から復帰して
〝そういう道を選んでいる私が悪いのかもしれない〟
と思うようになった。

全部中途半端で宙ぶらりん。

どれだけ頑張っても
全然思うようにいかない。
自分だけじゃ、どうにもならない。

気持ち良く助けてくれていた人達が
気が付いた時には軒並み異動していて、
今の職場には
私と同じように小さな子を育てている人がいない。
子育てした経験がある人でも
それはもう過去のことだし
その頃は感染症なんてなかったから
自分の親にももっと助けてもらえたんだろう。

色んな人に、色んなことに、
何度も何度も頭を下げながら、
嫌な顔されたり、
面倒臭そうな顔されたりすると、
〝私は何がしたいんだろう〟と
たまに思う。

頑張ってるのにな。

なんか、もう辛いな。

仕事やめようかな。


今までだったら
絶対そんなこと思わなかったのに、
今は、たまにそんな風に思う。

ということは、だ。

私は前まで
本当に良い環境の中で
沢山助けられ、甘やかされていたんだ。

そして私は自分で思っているより
全然色んなことが出来ていないんだ。

さっきも言ったけど、
一緒に働いている人達は
どの人も優しくて、
どの人も良い人だ。

いじわるされている訳ではない。

だけど、誰かの放った
ちょっとだけ心無い言葉や態度の欠片に
結構なダメージを喰らってしまう。

それは多分、
〝自分が周りに迷惑をかけている〟
という負い目が
知らず知らずのうちに
心の中にドンヨリ溜まっているからかもしれない。

仕事も子育ても
全部自分らしく胸を張ってできれば良いけど
今の私にはなかなか難しい。

迷いながら
悩みながら
謝りながら
迷惑かけながら
なんとかかんとか、綱渡りでやるしかない。

それが、今できる
精一杯の私の働き方だ。





ずっと心にあったモヤモヤを
他人に伝えられなかった。

「だって、それ自分で選んだ道でしょ?」

というド正論をかまされたら、

「…はぁ、まぁ、そうなんすけど…」

と、しょぼくれてしまう。

だから、たまに夜に旦那に

「ちょっと聞いて!
今日こんなこと言われたんだけど!」

と愚痴って、
私以上にキレてくれる旦那を客観的に見て
それで冷静になる
みたいなのを繰り返してた。

でも、このnoteで
大変なことを整理するという名目で
弱音をたっぷり吐き出させて貰ったお陰で
スッキリサッパリした。
(勝手に読ませてすみません…)

自分の気持ちも整理できた。

書いてみて思ったけど、
周りからの目を気にして頑張ろうとしても
自分が頑張ったところでどうにもならないのが
仕事と子育てを両方やっていくということで。

そこに勝手にストレスを感じて
勝手に辛くて大変な気になってるのかも。


もちろん私は仕事を続ける。

だって先生をするのは
めちゃくちゃ大変だけど
やっぱり楽しい。

それに、今回の復帰で
新しい目標が出来た。

子育てが落ち着いて
もうちょっと歳を重ねたら、
子育て世代の先生達を
全力でサポートするという目標だ。

というか、
もっと色んな人が働きやすい環境になるように
システムを変えたい。

その為には、
この辛さを忘れず
周りの人が助けてくれたことを忘れず
今私が感じていることを
未来の誰かに還元していくのが
1番自分らしい気がする。

私は常々〝経験〟というのは、
誰かに還元する為にあると思ってる。
そう思うことで、
大体のことは乗り越えられるし、
せっかく経験したなら忘れないでおこうと
良いことも悪いことも
なんだかんだで前向きに捉えられる。

だから私が今回経験して感じたことは
きっと誰かの役に立つはずだ。

よし、もう前を向けてる。
いいぞ、私。

4月からの日々で
家族以外で私を支え、助けてくれた人って
ほんとに沢山いるんだけど、

結局のところ
クラスの子ども達の楽しそうな顔とか、
目を見て伝えてくれる言葉とか、
僅かでも成長する姿とか、
そういうのに勝るものってやっぱ無いかも。

夏休みは大好きだけど、
早くクラスの子ども達にも会いたいな。

真っ黒になってる子や
身長がぐんと伸びてる子、
夏の思い出を沢山話してくれる子、
宿題が終わらなくて浮かない表情の子。

子ども達はまた
色んな顔を見せてくれるんだろう。

そういうのが、
楽しみでたまらない。

そして、仕事において
そういう楽しみがあるって
とても幸せなことだ。

働くってめちゃくちゃ大変だけど
やっぱり楽しいし、幸せだ。

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