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脳内から出る奇跡の万能薬(体内の炎症が消える)

万能薬の前に以下の説明をします。

「ロゼト効果」Roseto effect

※「心筋梗塞による死亡率が、周辺の町と比べて2倍以上低かった町」
 米国ペンシルベニア州にあるロゼト(Roseto)は19世紀後半、イタリアの移民たちがつくった千人ほどの小さな町。1950~60年にかけた調査で心臓疾患による死亡率が周囲の町と比べて半分以下だったことで注目されるようになりました。
 飲酒、喫煙、食事、運動といった日常行動や意識、あるいは生活水準などの調査も行われましたが、それらは周囲の町(バンガー(Bangor)という町などと比較したところ)と大して変わりませんでした。
 なぜ、ロゼトの住民は心臓疾患にかかる確率がこんなに低いのか?

 研究者たちが導いた結論は「連帯感や助け合い以外にその理由は見当たらない」というものでした。
連帯感や助け合い=絆(きずな)=ソーシャルキャピタル(社会関係資本)」

 1960年代以降、ロゼトは外部の町との交流が増えて、近代化が進み、町の結束が弱まり、米国的な生活スタイルに変わっていきました。それは移民のイタリア人の社会的・経済的な地位向上でもありましたが、それとともに、心臓疾患による死亡率は周りの町と同じようになってしまったのです。

 この話は「ロゼトの奇跡」と呼ばれ、健康が「生活習慣」や「物理的環境」だけでなく、「人間関係(コミュニティー)」で大いに左右されるという点で関心を集めました。

 絆は、強ければ強いほど、健康にも良い効果があるとされています。

そして人を助けたり、人に良い事をするだけで脳内から分泌される物質が「オキシトシン」です。

 オキシトシンとは、人と人が触れ合うことで出てくるホルモンで、幸せホルモンと言われています。
 ではなぜ「幸せホルモン」「オキシトシン」に、万能薬と言われるほどの効果が本当にあるのか?

 オキシトシンの効果と一酸化窒素

オキシトシンが分泌されると血管内皮細胞から一酸化窒素が血液中にあふれ、血管や心臓を強くしてくれる。
一酸化窒素の効果
 血管をしなやかにする
 血圧低下、動脈硬化の予防
 感染症予防
 栄養吸収率の上昇
 記憶力の上昇
 集中力の上昇
 認知症の予防
※オキシトシンの効果
 相手への共感力の上昇
 信頼感の増加
 不安解消
 不眠の緩和
 うつの改善
 鎮痛作用
 食欲の制御
 エネルギー消費の増大
 抗炎症作用
 傷の治癒促進
 骨の再生
 筋肉の増大
 心筋の増大
 神経保護作用
 ニューロンの発達

 こんなにも身体によい影響を与えるオキシトシン、では、どうやったらオキシトシンを出すことが出来るのか?

 カインドフルネス(Kindfullness)
Kind=親切、優しさ、思いやり、こころからの、という意味
Fullness=満たす、十分、たっぷり、という意味
 直訳すると「自分の心を親切心や思いやり、愛情で満たす」ということです。
 マインドフルネスは瞑想し、自分の内側、精神状態、今この瞬間に目を向ける事だけど、カインドフルネスはそこに他者を思う心みたいなのが含有される。
 人のために何かをすることで、喜びや充足感、愛といったポジティブな感情が強くなる事も分かっている。
 以下、カインドフルネスでオキシトシンを分泌させる方法を3つ紹介します。

  1. 対象となる人がいる場合(実践)
     単純にその人を思いやりながら「ありがとうを言う」「料理を作る」「人が喜ぶのを想像しながら仕事する」「困っている人を助ける」「人をほめる」「席を譲る」
    ※注意※
     行動するときに、カインドフルネスのマインドがあるかどうかが重要(ただ人に親切にするだけじゃ意味がありません。)
     カインドフルネスで重要な事は、親切心で自分の心を満たすこと。見返りや腹黒い事を考えると、オキシトシンが出ませんので注意してください。
     それと義務感や責任感で自分の心の負担にならないようにしてください。

    対象となる人がいない場合(慈悲の瞑想)
     慈悲の瞑想とは、仏教の土台となる考えをはぐくむ方法で、お釈迦様(ブッタ)も実践していた瞑想法。
     慈悲の瞑想の基礎は慈悲喜捨(じひきしゃ)という考えがベースとなっています。では慈悲喜捨を説明します。
    慈=慈しむ心(あの人に幸せになって欲しいという気持ち)
     悲=哀れみの心(あの人の苦しみがなくなればいいなという気持ち)
     喜=他人の喜びを願う心(相手を嫉妬せず、他者の喜びを自分の事のように喜ぶ気持ち)
     捨=偏りなく平等な心(自分の執着を捨てて、慈・悲・喜の3つを平等無差別に願う気持ち)

  2. 感謝
    感謝する事でもオキシトシンが分泌されることが分かっている。
    これも心を込めてきちんと伝える事で、自律神経を整えてくれるセロトニンやオキシトシンが分泌されることが科学的に分かっていて、私たちの健康や思考に大きな影響を与えている。

     人生に対する満足度が高い人は、感謝する性質も高いレベルで持っているという事も分かっている。

     感謝の気持ちを持つ事と、利他的行動は相互関係があって、感謝の気持ちが高まることで、周りのためになる利他的行動を行う傾向が高まり、利他的行動を行うことで、感謝の気持ちも高まるという事が分かっている。

    慈悲の瞑想も感謝も、その時に実行するのではなく、生活の中で実行することが大切です。

    この2つをいつも心がけていれば、相乗効果でオキシトシンがドバドバ出るようになり「幸福感」も「健康」も手に入れられます。

  3. 誰かと一緒に笑う事
     笑いも認知症予防、ストレス発散、幸福感アップと良い事だらけです。
     自律神経の乱れで起こる、胃痛、膨満感、違和感、いわゆる更年期障害の予防になる。

番外編
 今日行った良い事をノートに書きだすなども有効。
(自分に自信がない人や自己肯定感が低い人向け)
 自分の良い行いを書き留めたり、数を数えたり振り返ったりすることで、セルフイメージがアップし幸福感や、自信、自己肯定感がアップします。
 親切の大きさや、深さではなく、回数が重要ですので、たくさん見つけてくださいね。

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