誰にとっても、他人事ではない話。
なんでもやってみる母さんの記事で紹介されていた、気になっていた本。
読み始めたら
続きが気になりすぎて、一気読み。
うっ…と胃痛を伴うような描写や、
思わず眉間にシワが寄るような内容もあるんだけど。
ストーリー自体はすごく分かりやすいので、サクサクと読み進められる本かと。
なんでもやってみる母さんも書いてる通り、
本当に誰にでも起こりえる話だなーと。
で、どんな話?
ちなみに
とはいっても
この小説は、50歳の父親、20歳の息子、がメインで進むので、8050の状況の描写はなし。
こうなる前になんとかしたいよね、って話なんだと思う。
…
これ読んで思い出したのは、
前職の同期だったTちゃん。
Tちゃんのお兄ちゃんは、実家ぐらしのフリーター。
バイトを始めても長続きしない。
部屋でゲームばかりやっている。
でもお母さんは、お兄ちゃんに甘いと。
そんな話をよく聞いていた。
ただ、彼女の言葉にはそこまでトゲはなく
「ホント、しょうがないお兄ちゃんなんだよね(やれやれ)」
みたいな雰囲気。
でもたまに
「お兄ちゃんのせいで、私結婚できないかも」
と言っていたこともあり、
まさに小説8050に出てくる、引きこもりの弟を持つ姉の由依と同じ発言じゃん、と。
結局Tちゃんは結婚したのだけど、
お兄ちゃん、どうしているんだろうな。
…
小説に出てくる姉は、引きこもりの弟にキツイ言葉を放つ。
姉だけでなく、父親もまたしかり。
物語として読んでると、
「ああ、そんなこと言ったらアカンでしょ」
と思うんだけど、これ当事者だったらどうだろうね。
落ち着いて対処できるんだろうか?
正直、自信ない。
つい感情にまかせて、キツい言葉を放ってしまいそう。
小説の中に、
「言葉が人を殺すこともある」
とあったが、本当その通りだなと。
…
繰り返しになるんだけど、小説8050は
どの家庭にも、あり得る話だと思う。
小説を読んだり、人の話を聞くことって
疑似体験を増やして、自分の経験値を上げることなんだろうな…とこの本を読んで、改めて思った。
いや、実際には経験してないから
「疑似経験値」とでも言うのかな。
でもさ、聞いたことあるのとそうでないのとでは
やっぱり全然違うと思うのよ。
ということで、オススメの1冊です。
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