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ドリームキラーがいない環境。

金井ナオミさんのエッセイマンガ
「会社をやめて喫茶店はじめました」

KindleUnlimited対象。
イラストが可愛かったのもあり、読んでみることに。

どんな話か?
37歳の派遣OLが仕事を辞めて、昭和レトロな喫茶店を開く話。

詳しい内容はぜひ本を読んでほしいのですが、
私が一番感動したのは、主人公の周りに
「ドリームキラーがいない」こと。

ドリームキラーというのは、その名の通り
夢を殺す人。

誰かが夢を語っていても
「それは難しいんじゃないか?」
「あなたの為を思うと心配」
などと言って夢を潰しにくる人のこと。

主人公は、喫茶店を開きたいことを
姉、姉の夫、彼氏に相談します。
でも彼らの中には、ドリームキラーは一人もいなかったのです。

私は喫茶店を開いたことはないけど
喫茶店経営と聞いて、パッと思いついたのは以下2点。

・食品を扱うってことは、人の命に関わることだよな(食中毒への懸念)
・クレーマーとかいたら大変だろうな(いらん心配)

もう、ネガティブ要素しかない。
声にしてないだけで、私ドリームキラーじゃん…と。

主人公の周りは
「応援するよ」
「できることがあったら、協力するよ」
などと声をかけており、そこにネガティブな言葉は一切ないのです。

そして、その言葉を素直に受け取って、看板作りやデザイン作成などを周りにお願いしている主人公。

その様子を見て、私に足りないのはそこなんだろうなと。
素直に受け入れる心や、人に頼る柔軟さ。

他にもコーヒー豆の業者や、施工業者の人もすごく親切な方が多く登場していた。

自分の身近な環境にいる5人が、自身のパーソナリティを形成する、という話をよく聞く。
この本を読んで、まさにそうなんだろうなと。

主人公の周りには、ドリームキラーがいない。

だから主人公も、はじめは不安だったけど喫茶店オープンに向けて前向きに動いていた。

これがもし
「飲食業なんて、大変じゃない?」
「今の仕事をやめて本当にいいの?」
なんて環境だったら、主人公はどうしただろう?

もしかしたら、その言葉に納得して喫茶店を開くことを諦めたかもしれない。



と考えると。
やはり、周りの環境って大事なわけで。

これから子どもたちや周りの人が、一見無謀とも思える夢を語ってくるかもしれない。

そんな時、
「応援するよ」
「協力するよ」
と、心からそう思って声を掛けられる人でありたい。

そして、自分が何かしたいと思った時にも
自分で打ち消すことはやめたいなと。

確かホリエモンが
「自分で自分のブレーキをかけつづけている人が多い」
みたいなことを書いてたけど、本当それなんだろうな。



そんなことを考えさせられた一冊でした。

<あとがき>
この本は実話で、今も喫茶店は営業しているようです。ちょっと行ってみたいな〜。
今日もありがとうございました。


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