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夏の終わりのジャクソンホール

本年マーケット関係者の中でも非常に関心が高いイベントの一つとして毎年夏に開催される「ジャクソンホール会議」という世界的な金融シンポジウムがあります。

歴代のFRB議長たちがこのシンポジウムで米国経済の行方に大きく影響を及ぼすであろう方針転換等を発表してきた経緯からも非常に注目度が高いイベントとなっております。

昨年はコロナ禍の関係でWEBにて開催されたのですが、今年はどうやら8月26~28日に対面式で実施するようです。

ジャクソンホールの事を私は当初、米国にある「大きな講堂」の事だと勘違いをしていたのですが、実際にはアメリカ合衆国ワイオミング州北西部に位置する谷にある都市の事だそうです。

人口8647人(2000年現在)標高1,900mのこの都市は全米でも有数の観光地だそうで、イエローストーン国立公園やグランドティトン国立公園には1年を通して観光客が押し寄せ、冬になるとアカシカの群れが牧草を食べるためにこの谷に降りてくるようで、この時期には観光客はアカシカの引くソリを楽しむことができるそうです。


さて、6月15~16日に開催されたFOMC後に公表されたメンバーの政策金利見通しでは、2022~2023年に政策金利を引き上げるとの予想が増えました。

「2023年中に利上げが2回実施される」との見通しが中央値になっています。

市場では「テーパリング(資産買入の段階的縮小)」の時期に注目が集まっておりましたので、利上げ時期の前倒しが示されたことはサプライズでした。

なお、 FOMC後の記者会見でパウエルFRB議長は以下のように発言をしております。
①「インフレ加速は一時的であること」
②「テーパリングの議論(資産買入の段階的縮小)を開始したが、大幅な前進には未だ遠い」
③「利上げの議論は早計であり、今会合においていずれの時期に おける利上げも議論していない」

上記発言から私が個人的に感じましたのは、いよいよ金融相場から業績相場入りするという確信です。この相場で注意をしなければいけない点は3つだと思います。

①金融相場で得た利益の一部確定
②銘柄選びにはファンダメンタルズ(業績)重視→業績が期待できる銘柄は引き続き保有しておくべきだと思います。
③株式の購入は順張りではなく大きく下落する場面での逆張り


夏の終わりのジャクソンホール会議で大きな市場の流れが変わるのであれば今一度投資の原点である業績好調が持続するであろうセクターや銘柄に資産を振り向けるのもよろしいのかもしれません。

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