見出し画像

人見知りって全然悪いことなんかじゃない

人見知りって治すべきものなのか。
私はちがうと思う。

そう思うようになったきっかけはカレー屋さんのシェフとの出会い。

はじめてお店を訪れたとき、接客をしてくれたのはシェフの奥さんだった。和やかに話しかけてくれたおかげで小さな会話もはずみ、ていねいでちょうどいい接客に気持ちのよい時間を過ごさせてもらった。
その日、シェフとは目を合わせる機会も、話す機会もなかった。厨房の奥にいらっしゃったのだ。

このお店に惚れ込んだ私たちは二回目の来店をする。
するとお会計時、わざわざシェフが厨房からレジのところまで出てきてお礼を伝えてくださったのだ。

恥ずかしそうな視線や表情。勘違いだったら申し訳ないけど、シャイな方という雰囲気が伝わってきた。

このとき、なんだろう、すごくうれしかったのだ。恐れとか緊張とか、そういったものを抱えながらも、お礼を伝えようとしてくれていることが。

それで思った。人見知りって全然わるいことじゃないなあと。

もちろん「人見知りだから」と開き直っていいと言いいたいわけではなくて
(その気持ちも痛いほど分かるのだけど。私も開き直って「ひとりが好き」と言い聞かせてきたから)

緊張してしどろもどろになってしまったとしても、全然うまく話せなかったとしても、伝えようとすることが大切。そう彼が気づかせてくれたのだ。


私自身も、特に大勢の人の前で話すときはガチガチに緊張してしまう。聞き手のことなんて全然考えられなくて、話を続けるのに精一杯。口調も早くなるし、呼吸もままならない。

そんな自分がかっこ悪くて恥ずかしいと思っていたけど、どれだけうまくいかなくっても、しどろもどろになったとしても、伝えようとすることだけは諦めないようにしよう。と思った出来事でした。

サポートでいただいたあたたかさは、note記事や活動で還元させていただきます。お読みいただき、ありがとうございます♡