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研究の視点からキャリア形成支援をみること

 カレンダー通りの休日を過ごしている、住田です。
 暑くもなく寒くもなく、カラッといいお天気。
 そんな日は何をやるにもスムーズです。

 今日は研究について綴ろうと思います。

 私は大学で教育・研究職に着いており、学問としての看護を教育すると同時に、専門職としての技術を教授しています。
 看護の技術教育の中では研究論文や理論をよく活用しています。それは、看護実践が理論に基づき、その理論は研究から生まれているということ、そして、研究は実践の場から生まれるというサイクルを理解し、いわば、看護学は実践の科学であるということの内面化を図るためです。
 看護の専門性とは何か?と問われたら、「科学的根拠に基づき、健康の視点から対象者の生活を援助すること」と私は答えます。

 一方で、キャリアコンサルタント資格を取得してから、キャリアコンサルティングの専門性とは何か?と問われ、キャリアコンサルティングの科学的根拠を考えたことがあったか?とふと思いました。
 キャリアコンサルティングの技術には、様々なキャリア理論を活用しています。きっと学問的な入り口から学び始めた人は、理論の先にキャリアコンサルティングがあるのだろうと思います。
 しかし、私は資格取得からこの世界に入ったので、理論と技術を同時進行で学び、資格取得後は圧倒的に実務的なものに触れる機会の方が多いです。そして、キャリアコンサルティングの概念が浸透しない現実を嘆いているだけの自分がいます。

 この問題を打破したいと考えた時、
 これからやろうとしていることはニーズに合っているのか
 クライエントの無意識なニーズを理解できているのか
 キャリアコンサルティングのアウトカムがわからなければ、クライエントはキャリアコンサルティングに臨まないなぁ
など、いろんな思いが湧いてきました。

 というわけで、キャリアコンサルティングの実践にもエビデンスが必要だと思っています。
 実践レベルの維持・向上とともに、研究の視点からキャリアコンサルティングのエビデンスやクライエントを取り巻く環境の動向をつかんでいきたい、そして、自分一人でやるのではなく仲間と取り組んで広い視野を持ち続けたいので、実は今日から、私が入っているキャリアコンサルタントのオンラインサロンで論文抄読の連載を始めました。

 さあ、この取り組みがどんなふうに進んでいくか…主として進めていくのは自分なのですが、客観的に進行状況を見て楽しみたい自分もいます。
 そこで感じ、考えたこと、成果などもまたこの場で綴ろうと思います。

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