公務員試験あれこれ②(公務員試験を受ける前に考えてほしいこと)

○本当に今のあなたにとって公務員という選択肢は最適解か?

もし「よし、決めた。公務員になろう!」と思って、張り切ってテキストを買おうとしている方がいらっしゃったら、一度だけで良いので、ちょっと立ち止まって考えてほしいのです。

「本当に今の自分にとって公務員を目指すという選択肢は最適解なのか?」について。

私自身それができなかったので、これから目指してくださる方がいらっしゃったら、あえて、是非考えてみてください。

今回、公務員特集を勝手に始めている中での枠組みで書いているのでこのような文脈になりましたが、これは民間を受験する方にも共通することで、つまり、「今の自分にとって、その進路は最適解なのか?」を考えてほしいのです。

どのように考えるか。
それはひたすら自己分析につきます。

幼い頃まで遡って、自分が何を嬉しいと思い、何を辛いと思ったのか。
また、どんなことが得意で、どんなことが苦手なのか。
どんな経験をして、それが今の自分にどのように生かされているのか。
自分が理想とする夢は何か。これだけは譲れない、という信条はあるのか。
…等々。

別に個人で勝手に分析するだけだから、例えば「世の中お金さえあれば良い」といったような正直ベースで良い(というか正直ベースでないと意味ない)です。

(このあたりの方法は、素人の私があれこれ言うよりも、巷のキャリア関係の本を見た方がよっぽど有益だと思います。)

自己分析をしっかりした上で、次に業界の分析をして、今の自分にとってピッタリだと思うところに行くのが一番ミスマッチが少なくて良いと思います。
(業界分析についての詳細はまた後日。)

この自己分析が本当の意味でできている就活生は本当に少ない気がします。(過去の私もしかり。)
なので、自己分析を究めれば、言い方は悪いですが、他の就活生と差がつきます。そうでなくても、就活の面接は相当楽になります。

それだけではなく、自己分析ができれば、友人関係や恋愛関係もスムーズになりやすいです。間違った人と付き合う確率は相当下がると思います。
さらに、自分自身の感情のコントロールがうまく行き、嫌なことをうまく避けることもできます。

とにかく、しっかりとした自己分析ができれば、人生全般的に生きやすくなるので、本当におすすめです。

話が逸れたので戻すと、例えば、自己分析とのマッチングで言えば、公務員という職業は今のところ安定した給与はいただけます。ただ、そこまで大金を稼ぐのは仕組み上困難です。
(なお、公務員の安定については、別日にもう少し掘り下げます。)
もし、お金をたくさん稼ぐことが自分にとって実は生きがいであれば、ミスマッチが起きてしまいます。

また、専門職でない限り、公務員には異動が不可欠です。場合によっては、3年ごとに転職レベルの異動をしなければならない可能性もあります。
当然、人間関係も目まぐるしく変わります。
もし、「一つのところに腰を落ち着けてじっくり究めたい」というのがその人のやりたいことであれば、当然ミスマッチは起きてしまいます。

これらはほんの一例ですが、同業者で現状の不平不満を言っている人の中には、「いや、あなた最初から公務員に合ってないだけでしょ」と言いたくなるケースもままあります。

ただ世の中の役に立ちたいだけなら、民間の大手企業だって世の中の役に立ってますし、社会問題を解決したいなら、NPOだって、社会起業家という道だってあります。
これらがなぜ駄目で、あえて公務員が良いのか。そらを深掘りして考えるために、是非、まずは自己分析することを強くお薦めします。

ただ、一つ強調しておきたいのは、あくまでも「今のあなたにとって」という点です。

最近は人材も流動的になってきました。
公務員と民間の間の転職例は多いですし、公務員を辞めて途中で起業したりする人も何人か実例を知っています。

だから、「自己分析した結果、将来的には○○問題を解決するために、起業したいことが分かった。でも今は、将来的に行政とやりとりすることを見据えて、行政の内部事情を知っておきたい。また、○○問題についても詳しく知れるかも。だから今はひとまず公務員になりたい。」という理由でも全然構わないのです。
ただ、面接でそれを明け透けに打ち明けるかは、あくまでもご自身の判断だと思いますが。

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