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#73 奨学金の予約採用って?

おはようございます!
ファイナンシャルプランナーの梶川です。

今回は、奨学金の予約採用について
書いていきます。

新年度になると高校3年生を対象にした
奨学金の予約採用が始まります。

進学先が決まっていない段階でも
奨学金の予約ができますので、活用を
考えておられる方は学校からの
お知らせをお見逃しなく!

※募集期間は在学中の高校にご確認くださいませ。

奨学金というと、大学入学後に
進学先の学校で申込みをするもの
だと思われている方もいるかと
思いますが、実は、高校3年生の
今の時期から在学中の高校を通して
申込みをすることができます。

これに対して、進学先の学校から
申込む奨学金のことを在学採用と
言います。

予約採用には在学採用にはない
2つのメリットがありますので
ご紹介しますね!

メリットとは・・・

①大学進学前に奨学金の受給の決定が
 受けられること

②予約採用の枠からもれた場合、
 進学先の大学から在学採用の
 申込みができること

です。

また、奨学金には学力基準と家計基準
があるため、高校に入学するときに
高校卒業後の進学について親子で話し
合いをすることをオススメします。

なぜなら、奨学金の返還義務の有無と
利息の有無は、学力基準と家計基準に
よるからです。

先に全体像の話をすると、返還不要の
“給付型”と返還義務がある“貸与型”
に分類され、さらに貸与型については、
利息がつかない“第一種”と利息がつく
“第二種”のタイプにわかれます。

経済的メリットがある順番に並べると、

①給付型
②貸与型 一種(無利子)
③貸与型 二種(有利子)

です。

学力基準と家計基準といった要件面での
違いもあります。

例えば、第一種では、“高校1年生から
申込み時までの成績の平均値が3.5以上”
という要件がありますが、第二種では、
“高等学校等における申込時までの
全履修科目の学習成績が平均水準以上
である等”という要件になっています。

そのため、これらを見据えて親子で
お金の話をしておくと、お子さまの
勉強意欲も変わってくるかもしれま
せん。

実際、大学卒業後の返還のことを
見据えて親子でお金の話ができるのが
理想ですが、お金の勉強をする機会が
少ない日本の教育では子どもとお金の
話をすることをネガティブに捉える方も
いると思います。

ですが、お子さまの将来を考えると
今からお金の話をしておくことの
デメリットよりメリットの方が大きい
と感じています。

教育費の話が多くなっていますが、
今後もいろんな角度からお金の情報
発信をしていきたいと思います!

★独立行政法人 日本学生支援機構「奨学金制度早わかりガイド」2020年度版
https://www.jasso.go.jp/shogakukin/moshikomi/yoyaku/teishutsu/__icsFiles/afieldfile/2019/05/31/r1_hayawakari.pdf

★日本FP協会「FPが教える!親子で学ぶ! 進学にかかるお金と奨学金の話」
https://www.jafp.or.jp/personal_finance/high/shougakukin/

良かったら下記も一緒に読んでやって
くださいませ!
(●*’v`*人)

【note 64】教育費が足りないと気付いたら?①
【note 65】教育費が足りないと気付いたら?②
【note 66】奨学金の金額ってどうやって考えたらいいの?
【note 62】ひとり親家庭向けの支援制度とは?①
【note 63】ひとり親家庭向けの支援制度とは?②
【note 54】奨学金の返済が苦しくなったら?
【note 72】家計急変時にできる奨学金相談って?

本日も最後までお読みいただき
ありがとうございました!

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