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言葉の宝箱 1233【成功の機会など、実は無数にころがっている。ただそれが「機会――」と気づくか否かであり、気づいたおりにただちに実行し得るかどうかの違いだけである】

『高杉晋作〔2〕』山岡荘八(講談社文庫:昭和61年8月28日)


・不慮の大事件ももう一段高い所に立って見直すと、
みなそれぞれ理由をもった原因結果の集積にすぎないものだ。
要は、やはりその眼が深く磨かれているか否かにかかってくる P36

・心得としてはつねに周囲の人々との協調を考えて行かなければならない。それを怠ったのでは社会生活は成立しないからだ。
しかし、その協調のために自分自身の個性を没却し去ってしまったのでは、これまた真の生活とはいいがたい P79

・老人が若い者にかなわぬことはどのように学識や経験を誇ってみても、
それを生かす期間を持たぬということじゃ。
その点老人はひどく孤独じゃ P125

・無頼さの足りない人間には陰気さがまとわりつく。
無頼とは陽気な人間の一面なのかもしれない P128

・人生は短い。なるべく無駄な廻り道は避けたがよい P144

・人間にはうぬぼれはつきものだ。
いい意味ではそれは自信と呼ばれ、
わるい意味では、ひとり合点にも、慢心にも通じてゆく P204

・(人間はまず何より意気なのだ!)
そして、その意気で相手を圧倒しておいて、
それから理性をこれに追っつかせる P216

・成功の機会など、実は無数にころがっている。
ただそれが「機会――」と気づくか否かであり、
気づいたおりにただちに実行し得るかどうかの違いだけである P266

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