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言葉の宝箱1243【死んでゆく者にとって、死になんの意味があろう。どんな死にざまをしようと、死はそれ自身では虚であり空夢にすぎぬ。その死を哀惜する生者にとってのみ、死は意味をもつ。その時はじめて死者はいわば生き返るのではないか】

『吉原御免状』隆慶一郎(新潮文庫:平成元年9月25日)


・人の心にするりと入りこんで、しかも不快な思いをさせぬ術 P76

・守るべきものの多い側が弱いのは当然 P83

・死んでゆく者にとって、死になんの意味があろう。
どんな死にざまをしようと、死はそれ自身では虚であり空夢にすぎぬ。
その死を哀惜する生者にとってのみ、死は意味をもつ。
その時はじめて死者はいわば生き返るのではないか P197

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