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言葉の宝箱 0267【その一歩を踏み出さないことには何も始まらない】

『プラチナタウン』楡周平(祥伝社2008/7/30)


エリート商社マンが直属の上司の縁故採用という
些細なことで逆鱗に触れ、左遷の内示。
それを機に故郷の町長に転身、財政再建団体転落直前の町を再生させる話。

・何かを得れば何かを犠牲にしなければならないというのは
世の常というものだ。事実私だって犠牲にしたものはある。
その一つが家庭だ P10

・俺たちゃ世界を相手に切った張ったの商売をしてきたんだ。
そこで培ったノウハウを生かせば、
赤字に転じた地方の町の財政を建て直すくらいのプランは必ず思いつく。
地べたを這いつくばって商売を拾ってくんのが商社マンだろ。
儲けを産み出すのが俺たちの仕事だろ。
赤字でどうしようもない会社を再生させた例なんて、
なんぼでもあるじゃねぇか。
田舎に籠って小さな町しか見てねえやつには
到底思いつかねえネタがきっとあるはずだ。そう、これは商売なんだ。
借金を返せるだけの商売をお前が生み出しゃいいんだよ P72

・新しいことを始める先駆者には、大変なエネルギーが必要です。
成功を信じて前進し続けなければ事は成し遂げられません。
それを実現するまで、何年かかるか分からない。
でもね、その一歩を踏み出さないことには何も始まらないんですよ(略)
誰かが始めないことには、何も起こらない。そして結果もまた分らない。
ただ、一旦成功すれば、必ずそれに続く人間が出てくる。
世の中はそんなもんです   P241

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