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てすり屋の2024年大掃除 ~~注目記事大公開と、ざっくり感想文 ②


早いもので、本年もあと2週間。お仕事用の年賀状がまだ手つかずですが、年末までになんとかして・・・な現場が相変わらず積み上がる年の瀬です。
入院されている方は、やっぱりお正月はご自宅で迎えたいですしね。

さて、4月からこのnoteをはじめて早や9ヶ月。初見の方のためにサイトマップというものをつくったほうが良いよ、とは各所で言われているようなのですが、地道に雑誌のような辞書のようなものを作る意識でやっているので、半端なところでまとめるのも難しい。
というわけで、半年前のコチラの記事同様、ダッシュボードの内容そのままに、注目記事(とセルフリコメンド)をリストアップして、それに代えさせていただく所存であります。

半年前バージョンはコチラ ↑。7月まで100連続の毎日投稿、それからは毎週投稿に切り替えておりますが、さてどのような変化が。
トップ画像は、タージマハルから望むヤムナー川と手すりです。昔撮ったスライドをデジタル化してみたネタも、いくつかありましたね。




ビュー数 トップ5


5位 気品の中の信念と情熱、槇文彦 ~突撃!例の建築家の手すり ③ 2024年6月18日

槇先生の訃報を知って急遽作成した記事。仕事でしょっちゅう横を通るのに、ずっと未見だったここにふと寄ってみたのが今年の1月。寝かせていた画像がこんなかたちで日の目を見ることになりました。謹んでお悔やみ申し上げます。
こちら訪問の際に学んだ重要なこととして、SFC(慶大湘南藤沢キャンパス)の方に「カモらない?」って誘われても、ここでなら悪意はないはず(たぶん)、ということだけは重ねて申し述べておきますよ。


4位 更新義務を商売にするな! 〜ケアマネと建築士の相似性 ・後編 2024年6月29日

なんでケアマネさんの資格更新だけこんなに面倒臭いんだ?という素朴な疑問から、他の業種はどうなの?という興味を持ちまして、建築士や医師などはどうなんでしょう、という視点でまとめた記事がランクイン。ケアマネさんの怨嗟の声なき声がこの記事を押し上げたのでは、と。
厚労省、何でも自分のところの外郭を太らせる習慣があるので(外国人労働者の日本語教育とかね)、それが回り回ってケアマネを減らし、あなた方の首をも絞めてますよ、ということは言いたいところでありますね。


3位 義母と妹島とティッシュ箱 ~消去法からの美意識について 2024年6月22日

ALSを罹患し旅立った、義母の思い出話。否定とは決してネガティブなものとは限らないよ、そこに絶対譲れないものが光っていることがあるよ、みたいな話です。若かりし頃に取っていたメモが役立って、妹島和世氏の当時の講演の話が拾われております。


2位 手すりが避雷設備になる?! ~関西万博のリングの雷対策について 2024年7月29日

今年日本でいちばん有名だった輪っかの、手すりの話です。あまり人が入らない屋上などで、転落防止柵としての手すりを避雷針と兼ねるのはわかるのですよ。でもここ、人をガッツリいれる想定なんですよね。
ま、手すりを使った落雷炎上対策はバッチリであるという理解でよろしいのではないでしょうか。別の意味で炎上したわけだし。


1位 建築のよろこびを伝える、伊東豊雄 〜突撃!例の建築家の手すり ⑨ 2024年12月7日

一週間で1000人あまりの方にみていただいた、結構新しめの記事です。こんなに伸びたのは、ひとえにこの幻想的な空間を切り取った、トップ画像のチカラなのでは。
訪問は10月だったのですが、お洒落カレーをこの席でいただきました。2階のレストラン、とても子どもフレンドリーでして、子連れのお母様方が楽しげにおおぜい歓談中。そんな中に黄緑ユニでひとりくつろぐおっさんだったわけですが。
日本の誇る建築家の、あまりにもナチュラルすぎて見過ごしてしまうスゴ技を、感じていただければ幸いでございます。


スキ数 トップ5


5位 車いすになっても慌てない ~介護保険で借りる外部用スロープ 2024年11月19日

設計業界にも、介護イコール車いす、みたいな思い込みが、かつてはあったような気がします。廊下の幅は何ミリ以上!みたいな。でも、それに合わせて住まいを作っても、車いすを使わないときに使いやすいとも限らないんですよね。
でも、介護保険制度が始まって20年以上経ちました。こんな福祉用具が生まれ、室内と外部を繋ぐ部分の車いすでの移動を、さりげなくカバーできるように進化してますよ、というお話。文末にリンクを張ったリフトの話も見ていただけると、よりお役立ていただけるかと。


4位 ウッドデッキ×物干し=介護保険? ~「自立した日常生活」に必要な段差解消 2024年9月28日

ひのき材の無垢で作ったデッキ、好きなんですよ。材料は安くはないんですけどね。そんな、アフタヌーンティでもどうぞ、的お洒落なウッドデッキでなく、物干しという生活に必須の動作と、介護保険との接点を探して対応した事例がいくつかあったので纏めてみました。
それが結果的に、半屋外で気楽に過ごす空間を増やしてしまうのは、まあ仕方ないはずですよね、厚生労働省的にも。


3位 ケアマネ泣かせの住宅改修 〜「住宅改修が必要な理由書」の話 2024年9月1日

自分が20年以上、この住環境整備という仕事を続けていられる大きな理由のひとつに、「ケアマネさんの負担を最小化しよう」というウラ理念があったりします。もちろん、「利用者さんのQOLを最大化しよう」「住み慣れたところに住み続けたいという願いを叶えよう」、という表理念があってのことですが。そこがケアマネさんに響く理由のひとつが、この理由書というシロモノの負担感にあるのではないでしょうか。
たぶん利用者さんにはわからないであろう、その作成に至る苦労、少しでも公にしてみようという記事です。それにつけても、手すり一本にかかる申請のための労力よ。保険制度とはいえ、もうちょいなんとかならんかのう。


2位 福祉用具、こんなん出てました ~国際福祉機器展HCR2024 極私的レポ 2024年10月5日

毎年ほぼ恒例の国際福祉機器展冷やかしツアーの記事。駆け足でいろいろ見てきましたが、特に買い物カゴがハマる歩行器、注目しております。
他にもいろいろな方がこの見学記を上げていらっしゃいましたが、注目点が見事にぜんぜん違って、ほんとうに様々なニーズに対応した展示会なのだな、と改めて思いました。
また住宅改修のセミナーご担当だった都立大の橋本美芽先生、突然のお声がけにも関わらず暖かく対応していただき、ありがとうございました。平成15年の福祉用具プランナー講座以来、21年ぶりの講義受講でした。


1位 台所の立ち仕事と手すり 〜福祉用具の隠し技⑥ 2024年10月27日

上記のHCRのブースでの雑談内容と、玉ねぎ大量入荷に伴う飴色調理の話をミックスした記事です。調理における身体負担は少ないほど良いはず、特に腰がしんどいときはどうするか、という課題は普遍性が高いのでしょうね。もっとも❤を集めた記事となりました。
ちなみに本日、その飴色玉ねぎは焼かれた牛肉の上にガッツリ乗せられまして、大変美味しくいただかれました。まだ2パックあるけどね。


選外からのセルフリコメンド 5+1


ル・コルビュジエと輝ける水 〜突撃!例の建築家の手すり ⑦ 2024年10月19日

若かりし頃に撮ったリバーサルフィルムのスライド、せっかくだし何を撮ったかあらためて見てみたいな、ということでデジタル化してみたところ、いろいろでてきたのを良いことに、いくつか拾って記事化しております。

その中でも、心に残っているのがインドで訪れた、このコルビュジエの建築でした。でも全景も撮り忘れているし、これだけじゃ建築紹介にはならないよなあ、と思っていたら、ちょうどnoteにココについての素晴らしい記事を上げていた方を発見、承諾をいただいて組み合わせることで、晴れてお蔵出しとなりました。kawajiri様、その節は本当にありがとうございます。

なおこの建築家(と音楽家)と手すりシリーズ、マガジン化しております。
趣味でぼちぼち書いてみようと思っておりますので、手すりフェチの皆様に置かれましては、ぜひともお立ち寄りくださいませ。


幸せな王子は幸せか? ~自分のなかの井戸の話 2024年6月25日

自分の中で引っかかり続けていたことを言語化してみた、という記事。大作家ワイルドさんに喧嘩を売るというか、どうやらキリスト教の概念そのものに喧嘩を売っていたらしいということに、いただいたコメントにて気づいたり。宗教はいかに人を幸せにするか、という概念がそもそも自分に刺さらない理由が、ちょっとわかった気もします。
そして書いてある内容のほうは刺さる方には刺さる、というピーキーな仕様っぽいです。いちど干からびて蘇った方には、なにかしら通じるものがあるはず。


胃ろうをつくるか、そのままか 〜苦しまずに旅立つための覚え書 2024年6月17日

えてして悪者扱いされる胃ろうについて、かく言う自分もかつては自力で食べられなくなったら終わりにしてよね、などと考えておりました。
でも、ALSのきよみさんのケアを通して学んだ、胃ろうって栄養補給のためだけに存在するわけではない、投薬や水分補給ルートとしてとても重要なのだという気付き。さらに、最後の時を安楽に迎えるための薬のルートであることについて書いた話です。
あれはダメ、みたいな安易な取り上げ方をする場合は、その隠れた役割が見えなくなっている場合があります。そういうの、要注意ということをかつての自分に言い聞かせるべく書いた話です。


福祉用具の事故情報、ここで見られます ~テクノエイド協会の知られざる大切なしごと 2024年8月27日

福祉用具、一歩間違うと事故の元、というのは介護を学んだ界隈ではそれなりに知られている、はず。こちらが担当する介護福祉士養成校の授業でも、介護ベッドの柵の進化は、そのまま事故の歴史である、というような話をするようにはしているのですが。
そんな事故情報の集約を改めてやるよ、というニュースをみて、おいおいこれまでの集約では足りんのかい、それよりその集めた事故情報を適切に知らしめることが大切なのでは?という問題意識のもとに、それをやっているサイト(https://www.techno-aids.or.jp/hiyari/)をご紹介した次第。

でも、ここの白眉はこの味わい深いイラストですよね。もはや滋味を感じるレベル。


亀の上で踊る諸々と、死に体の亀 ~日本における約束された経済的虐待について 2024年10月18日

おおよそ3ヶ月に一度ペースで投下される、ブラックな記事をあえてピックアップ。総選挙前だったからでしょうね、この記事を書きたくなったのは。
フォローさせていただいている、カウンセラーの伴走者ノゾムさんの語られる親子関係にまつわる話と、日本の公債残高ってれっきとした経済的虐待やな、という気づきに、天動説アニメを注入して、この界隈で有名な亀の形にこねて出力してみました。
考えれば考えるほどどん詰まりで、みんな楽な方に逃げるのもわかる。でもお前らの手はすでに汚れてるぜ、もちろん俺もな、みたいな話。


そのニーズ、歪められてません? ~関西万博と「AIスーツケース」欲しいものとできつつあるもの 2024年6月1日

プラスワンとして、半年前にも推し記事にしたものをあらためてピックアップ。
あまり知られていない、大阪万博におけるネタですが、はて?と思うことおびただしく、最初から最後までボタンを掛け違えて進んでいる感が漂います。
せっかくなので、本日よりタイトルとハッシュタグに関西万博、と入れてみました。ビュー256、スキ17からタイトル次第でどう動くかの実験でもあったり。


以上、ここのnoteの大掃除としてざっくり整理してみました。今後ともどうぞご贔屓に。

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てすり屋のひとりごと 橋本 洋一郎(合同会社 湘南改造家)
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