見出し画像

脳内棚卸しの中間報告 ~注目記事大公開と、ここまでの動機と感想文

だいたい今年度の始まりから文章をあげていくつもりで、3月くらいから準備はしていたのだけれども、そもそもnoteを始めようと思った理由はいくつかある。

ひとつは、住環境整備を生業とする自分の、単なるアリバイのような企業ウェブサイトをつくってもたいして見てもらえないだろうし、そもそも自分がつまらないのでその代わりに、ということ。でも、ほとんどソロプロジェクトのような会社なのだから、自分ダダ漏れのほうが読む方も面白いだろうと考えたのだ。リアルでの利用者さんやケアマネさん、自分が公私に関わる人々に、ちょっとは役に立つものにしたい。情報だけでなく、娯楽的な意味でも。どうでしょうかね、実際のところ。

もう一つは、いつか住環境整備の話をまとめた本を書いてみたい、と漠然とと思っていたこと。だが、この仕事は書籍にするより、ウェブサイトにリンクを張って生きた情報を取れるようにしたほうが、断然使えるものになる。
また、章立てなどの編集も苦手な自分でも、断片化したものを積み重ねることなら出来そうだと考えた。広告がなく、またここの住人の皆様から刺激を受けられそうなプラットフォームの特性も、それに合っているように思えたからだ。そしてその狙いはいまのところ、結構出来ているように思える。
ただ多すぎて以前に書いたものが流れちゃうのも勿体ないので、100本くらいを目処に、マガジンを細分化したり、サイトマップつくって整理しようと思う。

もっと根源的なところの欲望としては、一旦自分の脳内で散らかっている思考を棚卸ししたいと考えたこともある。
ぞもそも頭の中がとっ散らかりがちな(部屋もだな)自分である。色々な考えが浮かんでは消えていくのがもったいなくも思えて、ある時からその断片をiPhoneに、どこかの捜査官よろしくブツブツとつぶやいて記録に残していたのだ。
それを散らかしたままだとそのうち面倒になることも予想できたし、その片付けがてらなにかを書くことでその内容も整理されたりするだろうし、年齢的にそろそろやっておきたい作業だな、と思ったのだ。
さらにこれを、幸いまだ健在な両親や家族、またあまり多くはないが自分を知る人々に残すことで、ちょっと何を考えているのだかよく分からないこのおっさんの、違う角度の面を見えるようにしておくことが、自分を知る、もしくは知らない誰かの慰みになるかも知れない、とも考えたのだ。


そして、はじめて2ヶ月半になろうという状況で、皆さんに多く見ていただける記事が書けていることは、やっぱり嬉しい。なんか、手が離れて自立した子供がいきなり増えたような気持ちになる。いや、そんなに数は出ていないけど、なぜか❤が多いマニア向け記事も、それはそれでまたハラハラさせる子供みたいなものである。
そんな記事をリスト化したので、もしご興味のある方、ふつつかな子供たちのような記事を、覗いていただければ幸いです。



ビュー数 トップ5


5位 リスクについてのメモ ~3年前の息子へのお手紙から

猫最強説を信じたら結果もついてきたリサイクル企画。
むかし私用で書いたものの再利用でもありますが、各種判断の際に大事な話でもあります。なんでリスク=確率だと思っている皆さん、多いっぽいのでしょうね。99%正解で1%で引っ掛けるって、詐欺師の手口よねそれ。

4位 建築界の草野マサムネ、隈研吾 〜突撃!例の建築家の手すり ①

マサムネ推しの皆様に喧嘩を売っているのではないかと危惧しつつ冒険してみたこちら、巨匠の手すりシリーズ。よくわからん建築家という商売を、ミュージシャンに例えるならという発想と、手すりだけ述べるという切り口でようやく書けた、キャラ推し建築家記事。なおネガティ部は省いてます。
サッカーのAWAY観戦のついでに、いい具合にくたびれた実作を見に行く条件で、次のやつもそのうち書きたい。どの人にしようかね。

3位 教授の矜持、山本理顕 〜突撃、例の建築家の手すり ②

プリツカー賞受賞記念の時事ネタに乗っかったこちら。
喧嘩ばかりしていると業界で評判?の理顕さん、最近読んだ記事で日大の学生運動との時代的な関連も見えて、その生き残りの端っこに触れたことのある自分も、なるほどなーと思った次第。いつかその辺も書こう。いつかね。
あと、書くために色々知ると、知識欲もまた増えますね。クマさん理顕さんの師匠と言える、原広司の集落の教え100、という本も今日買ったけど、面白いよ。

2位 どこで暮らすか、それが問題だ ~自治体による住環境整備給付の違い


最近投稿のこちらが2位。けっこう世知辛い話であります。
こういう制度を追いかけるだけでも、日本国内の自治体同士で人の取り合いが起きている状況、そしてやっぱり都から地方への再分配が足りないのでは?と思わざるを得ない現状が垣間見えます。

1位 オールドタイプの復権 ~古いお風呂でもなんとかする

この切り口をアムロ君のやらかしで思いつくとは、私は運がいい。
かつてMGグフやMGザクⅠ(青いやつ)のガンプラを組んでニンマリしていた自分に伝えたい。こういう形で娯楽が役に立つこともあるのだと。おっさんになってもカッコイイおっさんはカッコイイのです。
あ、工事の内容も会心の出来ではあります。皆様の参考になれば。


スキ数 トップ5


5位 役所とオフサイドライン 〜給付と自費のあいだ

清水AWAYの画像が役に立っております。
みなさん、役所の方とのやり取りの機微を楽しんでいらっしゃいますか?
我々は法的根拠という刀を武器に、日々ライバルとともに成長するのです。

4位 便座の上まで、バックオーライ 〜福祉用具の隠し技 ②

自分もときどき、福祉用具の特徴をすっかり忘れていることがありまして、そういえばこの手があったな、と備忘的に書いてみたら、そのあとでコレにぴったりな現場の相談が2件やってきたという、シンクロニシティな記事。福祉用具、意外に主目的と違うところで役に立ちます。

3位 愛着の媒介としての手すり ~同潤会江戸川アパートの階段と球

自分の手すりとの出会い、初カノ話みたいなものですね。あの建物で過ごした時間がわずかでもあったことで、建物の心地よさに対する判断基準みたいなものが、ちょっと定まった気がします。サブタイトル追記しました。

2位 原風景と、ロゴマーク

今や貴重な吊り掛け駆動の電車が現役で走る江ノ電の、世界でも有数の有名観光地となっているところについての、自分語り。おわかりになる人はあの唸り音を思い浮かべて、お読みくださいませ。

1位 イノベーション殺しの介護保険 〜万能ワークチェアに見るその矛盾(後編)


1位は刺激的なタイトルで釣っているようにみえるこちら、でも結構真剣に、これっておかしいじゃん、と熱く異議を申し立てているのです。
あと、電動タイプ、適合しそうな方はアビリティーズさんにご相談をば。


選外からのセルフリコメンド 5+1


惜しくもランク外だったものや、これは読んでほしいという推し記事を、独断と偏見で5+1本、選んでみましたよ。


離床の夢、そして現実 ~ある介護ロボットの始まりから終わりまで

経産省が激推して案の定の結果になった介護ロボットの話。あの予算があったらいろいろ出来ただろうなー、と思っていましたが、新型コロナ予算に比べたら微々たるものだったのを知って、なんというか、呆然としますよねこの4年については。

そのニーズ、歪められてません? ~「AIスーツケース」欲しいものとできつつあるもの

現在進行系のロボ関連について、がこれ。視力障害がおありの方にコメントを残していただいたことで、色々と教わることが出来たのがnote冥利だな、と思いました。今後とも宜しくお願い申し上げます。

原因を掘らない、良い結果の欠片を探す 〜解決志向アプローチ(SFA)の話

医療と介護のアプローチの違いとか、結構大事な話だと思うのがこれ。変えることの出来ない過去をどうにかしようとこだわるのは時間の無駄なんだぜ。という話でもありますね。ポジティブに思考を転換するツールとして、ぜひどうぞ。

手すりが身体を操作する 〜支持基底面と重心位置のはなし ④

シリーズもの全体でピックアップ。手すりの検討に必須の理論です。知らないとお話にならないというレベルなので、取り付け前に是非ご一読あれ。

たったひとつではない冴えたやりかた 〜車いすトラブルの背景考察 ③

合理的配慮について、具体的に考えるシリーズ。結構バッサリ書いたつもりです。でもこれを書いたことで、いろいろなことをさらに考えることにつながっております。エンパシーの話とか、寄り添いと共感の違いとか。
現在いろいろ読書中です。鴻上尚史やブレイディみかこ、勉強になります。

だましだまし協力隊?! ~利用者さんのモチベを上げて、手すりを増やす口説き文句×5

また猫かよ、とのクレームは受け付けません。だましとくれば猫しかない。
でも、住環境整備に携わる皆様には実用的な話かと存じます、ご活用ください。付け焼き刃は見破られるので裏付けもしっかりと、ですが。



以上、読者さんも増えてきたところでの、著者からの推し記事シリーズでした。ご意見ご感想、コメントにていただければ幸いでございます。そして今後とも、どうぞご贔屓に。

いいなと思ったら応援しよう!

てすり屋のひとりごと 橋本 洋一郎(合同会社 湘南改造家)
この記事、すごく役に立った!などのとき、頂けたら感謝です。note運営さんへのお礼、そして図書費に充てさせていただきます。